「海外で子育したい!」参考ポイント&応援メッセージ

桜満開で、日本は春ですね〜。

毎年この季節は日本中が湧き上がり、コスタリカにいてもじんわりとホームシックになります。そして卒業式や入学式の季節。なんだか胸がキュ〜ンとするし、新学期ということで教育についても思いを巡らす季節。

今年に入って、私が住んでいるコスタリカの太平洋沿いの村、ノサラに訪問してくる日本人が増えてきています。3人の子連れで、住む場所を探しに来るファミリーも。

海外で子育てしたい!日本を飛び出して、自由に国際的に生きてみたい!仕事も海外でできるかも!と考えたり計画したりしている家族は、このブログリーダーにも多いかもしれません。私たちの経験が参考になれば!と思い、サジェスチョンをまとめてみました。

 コスタリカ在住5年目、海外在住7年目。5年目にしてここでの生活が定着してきた感じがあります。11歳になる娘もインターナショナルのシュタイナー学校に通い、私も仕事が充実してきて、大自然の中で世界中の人たちに囲まれ、二人ともありがたく生活をエンジョイしています。念願の馬も飼い始め、11歳の娘も逞しいジャングル・ガールに育っています!

コスタリカ在住5年目、海外在住7年目。5年目にしてここでの生活が定着してきた感じがあります。11歳になる娘もインターナショナルのシュタイナー学校に通い、私も仕事が充実してきて、大自然の中で世界中の人たちに囲まれ、二人ともありがたく生活をエンジョイしています。念願の馬も飼い始め、11歳の娘も逞しいジャングル・ガールに育っています!

我が家のバックグラウンドについて

我が家は、3.11後の震災移住組です。それまでは神奈川県鎌倉市にて地域に根ざし、充実した生活だったので、否応なしに海外に出たクチです(私が帰国子女だったこともあり、いずれは海外で子育てもしたいなぁ〜と考えてはいたけれど、震災がきっかけになって、背中を押された感じ)。なので日本の小学校や教育制度がイヤで出国したわけではないし、海外に住めば住むほど日本の良さをひしひしと感じています

最初の2年弱は、タイの山奥でほぼ自給自足に近い生活をしていました。その後、ヨーロッパを回りながらホームスクーリングを始め、娘が小学校にあがるタイミングで、今のコスタリカに移り住み、日本へも年1回帰国して日本の公立小学校にお試し登校したりしながら、海外生活7年目を迎えています。

 我が家は、娘と私の二人、シングルペアレント家族。日本人のパパとは6年前から別々の道を歩んでますが、今でも仲良しで、毎年日本に帰るたびに時間を共にしています。

我が家は、娘と私の二人、シングルペアレント家族。日本人のパパとは6年前から別々の道を歩んでますが、今でも仲良しで、毎年日本に帰るたびに時間を共にしています。

海外で子育てしていて、良かったなぁと思うこと

「心の発達」を大切にする小学校との出会い

娘が通うシュタイナー小学校については、以前もブログにたくさん書いてきましたが、海が目の前のジャングルの中に佇むまるでファンタジーの世界のような学校で、本当にこの学校に出会ったからこそ、いまコスタリカに住んでいると言っても過言ではないほど。もちろんこれは海外に限ったことではなく、日本でもいま子供の視点にたった革新的な教育をするところが、たくさん出てきています。でもやはり型にはまっていない学校は海外のほうが多いし、私立でも比較的、学費が安いのもありがたいことです。

 成績表やテキストもなし。先生と一人一人、またその親との距離が限りなく近い小さな学校で、みんなで作る大きな家族のようです。

成績表やテキストもなし。先生と一人一人、またその親との距離が限りなく近い小さな学校で、みんなで作る大きな家族のようです。

国際的な感覚が自然に身につく

特に今、暮らしているコスタリカのノサラという街は、世界中からの移住者で成り立っているので、いろんな文化圏からやってくる人たちと日常を共にできることは、彼女(そして私)の世界観をカラフルにしてくれています。「どこの国の人だから、こうだ」という意識は、ユニークさを認識することはあっても、それがお互いの壁になったり、差別的な感覚を生み出すことはありません。

娘の父親は「この時代、日本だけで子育している親は、怠慢だ!」と言い切っています(笑)。それだけだとは思いませんが、ある一定の間、幼少期のころから様々なバックグラウンドの人たちと触れ合うことは、世界をよりくつろげる場所として捉えることにもつながり、ぜひおすすめしたいことです。国境などゆうゆうと超えた人のつながりが簡単に作れるこの時代、どんどん世界が小さくなってきているからこそ、世界のどこでも誰とでも物おじせず、堂々と自信を持っていられる環境に小さい時から慣れ親しませてやることは、一生の宝だと思うのです。

 子供達は国の垣根をこえて、本当にすぐ打ち解け仲良くなる天才!

子供達は国の垣根をこえて、本当にすぐ打ち解け仲良くなる天才!

英語など、語学が堪能になる

娘が通う学校は、授業は全てスペイン語、そして友達との交流は英語とスペイン語を使っています。なので、スペイン語と英語両方が堪能で、気づけば11歳でトライリンガル!これは何にも勝るギフト、(国籍ではないけれど)大切なパスポートを与えてやれた気分です。語学を司る能力は12歳ごろまでが一番育つらしいですが、確かに親顔負けのスピード上達!使用しない期間が長いと忘れてしまうだろうけれど、それでも言語習得時にのみ活性化される、ある特定の脳みその部位が幼少期に存分に使われることは喜ばしいことだし、(これは性格にもよると思うけれど)誰とでも気さくにコミュニケーションをとる娘を見ていると、彼女の未来に大いなる希望を感じずにはいられません。

自由で開放的な社会環境

これは移住する国にもよりますが、私たちが選んだ場所はとーっても自由奔放でオルタナティブな価値観に沿って生きている人たちが多いため、何から何まで「自分が好きなように生きなさい!」という空気感が漂っています。横並びの右に習え!的な、ともすると閉塞感漂う日本の社会環境とは真逆です。

ホームスクーリングをしている人もとても多く(Khan Academyなどの無料リソースもとても充実!)、塾に通っている子供達は皆無。幼少期は子供らしくおもいっきり遊ばせる!という親の方針のもと、本当にのびのびと暮らしている感じ。お行儀よくしなさい!と叱る大人たちもいないし、どこに行くにも裸足の子供もいるぐらい!

家族の形にしても、シングルペアレントや養子、別れたけれど友達のような関係の父親と母親との間を行ったり来たりしたり、親のボーイフレンドやガールフレンドとも一緒に住んだりと、(子供にどんな影響があるかは別にして)多種多様。それぞれが納得する生き方を目指して、自分が生きたいように生きる!ことを大人たちが体現する中で、子供達も「自分とは誰か」を探求する自由度を味わっている感じがします。

逆に、日本に一時帰国した際には、マナーがなっていない!などの理由で周りの大人に怒られてしまったりもします。確かに、日本の学校教育で叩き込まれるような規律とか礼儀正しさは身につかないことが多いので、これはマイナス面かもしれません。

 ヨガやマインドフルネスのプログラムなど、日本よりいろいろな種類のクラスがあるのも、魅力の一つ。

ヨガやマインドフルネスのプログラムなど、日本よりいろいろな種類のクラスがあるのも、魅力の一つ。

何もないから、自分で作る工夫と創造力が育つ

ある時、娘に聴きました。「街と自然の中と、どっちに住みたい?」そうすると帰ってきた答えは「うーん、自然かな。街の人って、なんでも買えちゃうから自分で作らないでしょ?だから、つまらない。自然の中だと、何もないから自分で作るしかない。それが、楽しい!」うーん、良いこというなぁ〜分かってらっしゃると唸った瞬間でした。(これも、もちろん、海外だからというわけではなく、たまたま田舎暮らしをしているから、というだけなのですが!)

いま住んでいるところは、信号もない、コンビニも自動販売機も、塾もない。お店もほとんどないし、住所もない!という所。なんでも揃っている便利極まりない日本とは全く違います。だからこそ大人も子供も泣きたくなることも多いけれど、ジャングル生活に慣れてしまうと、それはそれで普通になってくる。より人間の底力だったり、助け合いだったり、創造力だったりを頼りにせざるを得なくなるので、それらの出番がしっかりある。人間力が育ってくる、という感覚を味わっています。

 

 娘はアートが大好き!そこらへんのいろいろな素材で、素敵なものをたくさん創り上げています。

娘はアートが大好き!そこらへんのいろいろな素材で、素敵なものをたくさん創り上げています。

海外で子育て!のための参考ポイント

次にあげるいくつかのポイントは、海外で子育をしたいと思っていらっしゃる方が参考にされると良いかと思うポイントです。

親もその場所でハッピーでいられるか?

子供のためにと思っても、実は親自身が、海外暮らしをしたい!と願っているケースも多いと思います。子供をのびのびと国際的な環境で育てるとともに、親も一念発起して仕事も変え、新天地へ!と夢見る方も多いはず。

その時に気をつけるべきは、子供に「どうしたい?」と聴かないこと!一風、子供を尊重しているから子供に意見を聴くほうがいいと考えがちだけれど、特に小さな子供は外国に住むことなんてあまり想像できないし、そう聴かれてもとんちんかんな答え(例えば、たまたまその時見ていたアニメに、その国のお姫様が出てきたからOK! など)しか返ってこない、と私は考えています。大きな人生の決断を、小さな子供に聴くのは、親の不安や、優柔不断さを押し付けているようなものあくまでも海外移住は、親の決断。それを子供に押し付けたり、子供の意見を聴いたり(聴くふりをしたり)すると、後々になって何か不都合が生じた時に、「あなのために移住してやったのに!」と怒ったり、へんてこなことになってしまいます。(私も何回か、娘に言ってしまったことがあります、、、)

ですから、移住の理由を子供に押し付けない。あくまでも自分(たち)自身がどうしたいか、どこで子育して生きていたいか、もちろんそれが子供の将来を見越して、子供のためにこれがいいだろうと思った選択だとしても、必要以上に、恩着せがましくならない。これは"Radical Ownership(ラディカルな受容)"という考え方で、「子供にしてやってることも、すべて自分がしたくてやっていることだ」という心構えでいることが大切だと思っています。

 子供も大人も集まっての、キルタン(歌う瞑想)の会。老若男女が集い、おだやかで深い時間を過ごせるこの街の地域力が、気に入っています。

子供も大人も集まっての、キルタン(歌う瞑想)の会。老若男女が集い、おだやかで深い時間を過ごせるこの街の地域力が、気に入っています。

最初は、私はコスタリカのノサラが好きではなく(物価が高い、アメリカナイズされ過ぎ)、どのタイミングで次の国に出てやろうとばかり考えていたんです。でもそのうち娘が小学校に慣れてきて「もう旅はしたくない」と言い出したり、友達ができたりし始めて、もう世界をウロウロするのはやめよう、もうここに決断しようと決めたんです。

そう思えるようになってからは、娘の人生は別にして、自分の人生を充実させていこうとギア・チェンジ。娘がこの地でどう過ごそうと、私は自分自身の友達を作り、たった一度の人生、ここでの生活を心から楽しむ!と決めています。どこにいても親が生き生きと自分の人生を創造し、まわりの人たちと助け合いながら笑顔で生きている姿が、子供にとって何より安心できる環境ではないでしょうか。

中長期的なビジョン:仕事はどうするか

大きな決断をする時、思いきりや勢いも大切だけれど、子供もいる人生になってくると、そうそう自分勝手にあちこち動き回るよりも(もちろん旅を続けながら子育てする方もいますが)、一つないしは二つの拠点を持って、その土地や人々と関係性を作っていくということになってくるので、中長期的なビジョンも大切です。とは言え、5年先のことなんて、いや1年先、数ヶ月先のことなんてどうなるか分からない、ということもありますよね〜。

では中長期的に、仕事はどうしていくか。これは多くの方にとっての、関心事項かと思います。海外に出るタイミングで仕事を変えるという人も多いと思いますが、私もその一人です。日本ではラジオの仕事や環境問題を扱うフリーランスの仕事をしていましたが、移住とともにそれもリセットして、しばらくはコンブ茶という発酵健康飲料を作ったり、お寿司を握ったり、日本語を教えたりと、小銭稼ぎをしていたんですね。その時に「不動産屋で働かないか」とか「ホテルのマネージメントをやってくれ」というようなオファーもありました。でもね、お金や安定に飛びつくんじゃなくて、本当にやりたいことをじっくりやる機会!と思って、我慢しました。そのかわりに、ヨガや瞑想や自己啓発ワークなど気になることをやり進めるうちに、「人が内面に入っていくためのサポートをしたい」と今のビジネスが出来上がってきたんです。

いまはヨガや呼吸法を教えたり、オンラインで瞑想や非暴力コミュニケーション(NVC)を教えたり、コーチングをしたり、オンラインでも日本の皆さんに講座やサービスを提供する仕事が増えています。一過性ではなく、心からやりたいと思えることで生計を立てられるようになって、一人一人の心を、ひいては社会や世界をよりよくすることにダイレクトに貢献している手応えを感じられて、本当に幸せです。そしてインターネットとパソコンというテクノロジーのおかげで、世界のどこにいっても、どんな場所でも働ける!という完全なる自由な働き方を手にいれた、わくわくした気分です。これは本当に画期的なこと!働き方革命、生き方革命ですね。自分の道を信じてよかった!

だから、とにかく焦らないことが大事だと思います。新しい場所に慣れ、交流の輪が広がり、ビジネスチャンスを見つけるのにだって、時間がかかります。2年ぐらい貯金を食いつぶしても大丈夫!海外移住は、人生の再スタートのタイミング。じっくりゆっくり次の人生の土台を作るぐらいのどっしりとした気構えでいたいものです。

それにね、まずは日本人というだけで、大概の場所では「SUSHI屋を開いてくれ!」「日本語を教えてくれ!」と引っ張りだこになります。日本人というだけで世界のトップ級ブランド品です。私もヨガのクラスで、般若心経を唱えたり、「HARA(腹)の文化」を語ったりして、ウケてます。そういうユニークさって、日本では気付かないけど、世界の人たちは求めている知恵だったりするんですね。大丈夫!日本人よ、自信を持とう!言葉ができなくたって、ほんとにどこでもやっていけるから!

 娘の通う学校で、不定期で日本語を教えたりもします。

娘の通う学校で、不定期で日本語を教えたりもします。

 娘の折り紙コレクションも大人気!街のアートフェアでうけてます。

娘の折り紙コレクションも大人気!街のアートフェアでうけてます。

ビザの問題はクリアできているか

アメリカの場合は、ビザを取得するためにかなりの工夫や運が必要ですし、カナダやニュージーランド、またヨーロッパの国でも年々、移住者対応は厳しくなってきていると聴きます。タイやフィリピンなどのアジアの国々、それからメキシコなど中米や南米は(まだ)ゆるいかな?ちなみにコスタリカは、3ヶ月の観光ビザをつなぎ合わせて滞在する形をみんなとっています。

日本語/日本についてどう考えるか

海外に住むぞ!と準備段階の場合は、子供が大きくなっていく先々のことまで考えない場合も多いでしょうが、必ず突き当たるのが、その後「日本/日本語との関係性をどうするか」ということです。例えば我が家の11歳の娘の場合は、5歳の時に海外暮らしが始まったので、気づけば日本生活より海外生活のほうが長いんですね。だから年々、日本との関係性が薄れてきているんですが、私としては(娘は父親も母親も日本人だし)何らかの日本のルーツを持っていてほしい。日本が故郷だという感覚をもっていてもらいたいし、日本語で話したり、読み書きもしてほしいと思っています。我が子の日本語がたどたどしいなんて、考えられない!私が海外で子育しよう!と決めたのにですよ!ちょっと勝手だなぁ〜という気もしています。

一方、娘は毎年夏に2ヶ月一時帰国したり、その際に日本の小学校にも1ヶ月ほど通ったり、家ではなるべく日本語で話すようにしていたりするんですが、日本語レベルは年々衰え、「わたしはお母さんじゃないし、日本とは関係ないから!わたしは自分のことカナダ人だと思ってるから!(カナダ人の友達が多いため)という始末。この先どうなることやら、、、という感じですが、とりあえず中学校は日本に戻ろう、その後、高校以上は、あなたが好きなところに行っていいからという話し合いをしているところです。(どうなることやら)

つまりわたしは海外で子育していても、日本語や日本の文化に関心をもってもらいたいと思っているほうなんですね。なのでYouTubeで日本語のアニメを見たり、毎日漢字練習のプリントをしたり、日本食を作ったりして、なるべく楽しみながら日本語環境や文化に触れさせ、生活に日本の影響を取り入れようとしています。これはそれぞれの価値観と判断だと思いますが、海外の良いところばかりに目をむけるのではなく、自分の文化や言語をどうするのか、ある程度のビジョンとそれを可能にする具体的な手段を考えておくことをお勧めします

 お友達が日本からこんなにたくさんの本も送ってくれた!助かるー。やす、ありがとう〜。

お友達が日本からこんなにたくさんの本も送ってくれた!助かるー。やす、ありがとう〜。


私自身は、「海外で子育しましょう!」と声高に叫ぶつもりは全くなく、それぞれの家庭事情や価値観を考えながら、決めたらいいと思うし、海外に出たからと言って生活がバラ色なわけでは、もちろん決してありません。パラダイスは、子供と一緒に自分たちで地域に根ざし作っていくもの!ただし、これだけグローバルな時代、日本だけでの生活だともったいないし、小さいうちから海外や英語などほかの言語に触れておくことは、子供の人生にとても意義深いものになると思います。しかも、オンラインで仕事がどんどん創れる時代!日本ブランドが世界中に浸透している時代!親の私たちが、自分たちの、そして子供達の未来の可能性をせばめてしまっていないか。そこに不必要なプライドや、日本だけでやってやるという意固地な気持ちや、どうせできないよという諦めや、各種の不安や言い訳が潜んでいないか、、、心に手を当てて聴いてみた時に、あるいは腹に聴いてみた時に、「海外で子育てしたい!」と直感の声が叫ぶのであれば、もうそれはGO!GO!GO!でしょう!

それに「日本を捨てて、いざ移住!」なんて頑なに捉えなくても、「世界にもう一つ居場所ができる」というぐらいの気構えでいいんだと思います。一拠点に決めなくてもいい。そんな自由な時代に私たちは生きている。ありがたいことに、たくさんの選択肢がある。世界を舞台に、子供達と一緒に人生を謳歌していきましょう!

 こんなことが毎日できるのは、本当にありがたい子育てライフ!

こんなことが毎日できるのは、本当にありがたい子育てライフ!