怖い...クリスマス・ショッピング

CIMG3325.JPGクリスマス直前の23日。今日で今年のカリキュラムもひとまず終了!ということで、久しぶりに街に繰り出してみました。目指すは、ロンドン最大のショッピング街と言われるOxford StreetとRegent Street. 特にお目当ての品があるというわけではなく、「クリスマス・ショッピング」の本場の実態を探りにプラプラ歩いてみました。  

まず驚くのは、人の多い事!噂には聞いていたけれど、人、人、人であふれています。そして皆さん、買いまくり!大きな手提げ袋を持っては店から店へと必死になって渡り歩いているという雰囲気 ….. ヨーロッパのクリスマスは、プレゼントをもらったりあげたりの文化が確実に根付いていて、子供たちも一年に一度、サンタさんがプレゼントを運んでくれるのを心待ちにしているという様子。

そして品揃えの多さにもまた驚き。とにかくモノであふれかえっているんです。世界では5人に1人(12億人)が一日一ドル以下の生活費で最貧生活を送っているというのに(そして、そのうち大多数はロンドンからそう遠くない地、アフリカに住んでいるというのに)、この目の前に繰り広げられている光景は何なんだろう?と首をかしげてしまいます。

CIMG3330.JPGクリスマスだから家族や友達に「プレゼントを買わなくちゃ」というプレッシャーを感じる人も多いようで、Merry Stressmas! なんていう言葉も聞かれるようになる始末。プレゼントをあげる、ということ自体が目的化してしまっているので、「ありがとう!」といっておきながら、自分では使わないプレゼントをもらってしまって処分に困ってしまう人も多いらしく、今年eBayには、「いらないプレゼントを引き取るコーナー」も登場したとか。この時期に、節操のない消費に関して関心を持ってもらおうと、AdbustersBuy Nothing Christmasという団体もウィットに富んだキャンペーンをしています。

かくいう私も、やっぱりお店に入ると、「あーこれ欲しいかも!」とついつい買ってしまいそうになるのですが、でも本当に必要なものなのか?と考えるとそうでもないことが多いんですね。”There is enough for everybody’s need, but not enough for everybody’s greed”(「地球上にはみんなのニーズを満たすだけのものはあるけれど、みんなの欲を満たすだけのもはない」)というフレーズがあります。モノを生産するための地球上の資源は限られているし、私たちが消費しているほとんどのものは、資源の無駄遣いをしていると考えたほうが良いのかもしれません。環境問題は、まさしく「消費主義(コンシューマリズム:consumerism)」が原因になっておきていることが多いのです。

さて、レスター・ブラウンによって設立されたワールドウォッチ研究所が毎年発行している「地球白書」の今年のテーマも「消費。」その第一章「幸福感より不安が高まる大量消費社会」にはこんなことが書かれています。

「消費社会は大きな魅力をもち、多くの経済的利益をもたらす。しかしながら、この10年間における消費の急増と、そこから必然的に導かれる恐るべき未来予測は、世界全体が近い将来重大なジレンマに直面する事を示唆する。つまり、2050年の予測人口である約90億人の半数が、今日もっとも富裕な数億人が享受しているのと同じ消費水準に到達したとすれば、水、大気、森林、気候、生物多様性、人間の健康に深刻なインパクトが及ぶだろう。」

地球白書の章タイトルは以下の通り。是非一人でも多くの人に手にして欲しい一冊です。

1 「幸福感」より「不安」が高まる消費社会
2 エネルギー源を賢く選んで、できるだけ使わない
3 水の利用効率を高め、生態系と分かつ
4 まともな食べ物を、ほどほどに食べる権利と義務
5 「過剰な生産と消費」という現実を改める
6 人類のため、そして地球のためにグリーン購入をする
7 ジハードでもマックワールドでもない、グローバル社会を
8 大量消費社会からウェルビーイング社会へ

来年は、一人でも多くのグリーン・コンシューマーが増え、地球に対してもっと優しく生活していけますように!

地球白書〈2004‐05〉?ワールドウォッチ研究所
クリストファー フレイヴィン Christopher Flavin

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