上勝町滞在記 (day 5 & 6)



今日は、研修の成果を発表する事業計画発表会。農村を元気にするビジネスプランを個別に考える、というのがお題です。弁護士を目指すヒコ(写真左:お茶の専門家で、聞き茶をしてます)は、上勝産のお茶のブランド化計画について。イエローさんは、くるくるショップ・グッズの海外販売展開について。みさちゃんは、シェアリングなども盛り込んだ新しい民泊の可能性について。石塚さんは手作り体験などを盛り込んだワークショップの開催について。NHK徳島の取材を受けている倫太郎は「田舎で働き隊」のポータルサイト開設について。そして私は、地域放送局を開設した「田舎で働き隊」映像プロジェクトの提案について。それぞれに自分たちの特技や経験を活かしてのプランを披露。地元の人たちにも来て頂いてご意見頂きました。(その1人、中野こうちゃんがブログに書いてくれています)そしてテラは苺をほおばり、全くご機嫌な様子。


今日で受け入れ団体のNPO事務所に来るのは、最後ということで、みなさんお疲れさま&ありがとう!の図。すぐに移り住むという計画は今のところなさそうですが、それぞれに立てた事業計画の実現に向けて頑張ります!


夜は大宴会!清井おばぁちゃんの喜寿のお祝い。田舎に移り住んだ元気な方たちが集まってくれました。この町はほんまにスペシャルやわぁ。

Day 6(リサイクル工場見学)
今日は一転して、愛媛県にある製紙工場見学。ゼロウェイスト・アカデミーの例会で行かれるということで、ひっついて行きました。せっかく自分たちが分別したゴミが、どこでどのように資源化されているかを知るのは、とっても大事。町からおよそ15人の熱心な方達が参加されての工場見学です。


それにしても、久々のバビロンと、この工場群!上勝の森に囲まれた生活とは雲泥の差。いっきに疲れます。聞けば訪れた四国中央市という場所は、製紙会社110社あまりが工場を持つ、一大製紙工場群。水が良いからなんですって。普段、なにげなく使っている紙を作るには、こんな大がかりな装置が必要だなんて、驚き。私たちの使っている全てのものは、こういう風にたくさんのエネルギーや化学薬品が投入されて機械的に製品化されている、というのが実状。リサイクルすりゃいいってもんじゃ、ほんとありませんね。




古紙からのリサイクル紙だけでなく、木材チップから製造される紙も。90%は輸入なんですって。そのうちFSC認証をとっているものは、まだ極一部。なぜ近くに放置されている杉を使わないのかと聞けば、杉は品質的に弱いことと価格が高いから、との答え。上勝では取れ放題の杉なのに、今のところ使い道はあまりなさそうです…… とかなんとかおしゃべりしながら、また心のふるさと、上勝町に帰ってきました。

明日は高松市に移動して、他県の研修生たちとの合同発表会。そして夜8時には羽田空港着。一週間の四国滞在も、とうとうおしまいです。地域の環境問題・社会問題を解決するためのビジネスプランを提案する、という目的のこの研修。とうてい一週間で出来ることなんて限られているのだけれど、感じたことや培ったネットワークは大きな財産で、これからの私の活動に新たな視点をもたらしてくれること間違いなし。色々感じた事は、ゆっくり帰ってから消化します。すごく生意気なことを言えば、多分、今、田舎に求められているのって、やみくもに「移り住んできて!」とか「ビジネスプランを考えて!」ということではなくって、(そうすると失われてしまう文化や土地の良さだってあるわけだし)、自分たちがどうしたいのか、何を守りたいのか、何を変えたいのかということを整理して、その土地に住む人が共有する。その上で、プランをたてたり、外の人間にも発信して行くっていうことではないかと思った。

とにかく、この研修を可能にしてくれた方たち、上勝町の方々、本当にありがとうございました!!!上勝町でも、過疎化や林業の衰退など色々な問題はもちろんある。だけれども、町民はどこまでもやんわりとポジティブで、それぞれの人の個性を尊重して活動をしている人が多くって、この町はやっぱり期待通りのミラクルなところでした。

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