津波被害のあったタイへ

travel - 旅 Mar 01, 2005

bangkoko01.jpgロンドンから日本へ帰る途中にタイにやって来ました。最初の二日間はバンコクに滞在して、おいしいタイ料理をいっぱい食べました。いつものカオサン通り近くのシーフード屋台屋さん、蒸し鶏ご飯、おかゆ….などなど、本当にどれも美味しくて安くてたまりません。新発見はタイのかき氷。餅米やパンなど好きなものを選んで入れてくれて、特に暑い気候ではたまらなくおいしいですっ!

 

bangkoko02.jpgそして今回もバンコクから南へ。初めてのプーケットに行きました。津波の被害もさほど心配することもなく(ビジネスはほぼ正常通り、観光客もまぁまぁ戻って来ています。)ちょっと立ち寄るだけのつもりだったのに、ついついバカンスで三泊もしてしまいました。まろやかな海水に浮かびながら眺める真っ赤な夏の太陽が格別。タイの夕日は本当に美しいです。

 

bangkoko03.jpgさてプーケットから昨日やってきたのが、プーケットから車で北へ一時間ほど行った海岸沿いのカオラク(Khao Lak)という村です。Khao Lakはタイの中でも津波の被害が一番ひどく、政府発表では亡くなった5000人のタイ人のうち4000人はここで亡くなったと言われています。ここの村に、Tsunami Volunteer Centerというボランティア活動センターが立ち上がり、世界中から集まるボランティアがさまざまな活動をしているということをウェブサイトで知って、私も何かしてみたいなと思って来てみたのです。

 

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ボランティア・センターはカオラクの村のはずれの丘にある三階建てのかなり大きな建物で、受付、掲示板エリア、集会が開ける大きなベランダ、インターネット・ルーム、キッチンなどが備えられている快適でいつもイキイキとした空間です。センターでは、破壊された住居の建築、机や椅子など家具の創作、船の制作(この村は漁師がとても多いところなので、生活の糧は船なのです)ウェブ・プロジェクトなどいろいろなプロジェクトがあって、それぞれのプロジェクトが地元の人たちと一緒になって村の復旧にむけて取り組んでいます。ボランティア参加者は、毎日朝8時にセンターに集合し、自分の好きなプロジェクトを決め、全員で現場まで行って作業するというシステムです。プロジェクトは自分でプロポーザルを書いてイニシアチブを取って自由に初めることも可能で、土で家を建てるプロジェクト(サスティナブル建築)やエコ・ツーリズムなど長期的視野にたった新しいアイデアも出てきています。

ボランティアに来ている人はだいたい60人ぐらいで、バックグランドも年齢も様々。大学卒業したての若者、環境学の大学院生、60歳台のセラピストのおばちゃん、ITベンチャーの社長などなど。国籍はイギリス人、ドイツ人、スイス人などヨーロッパの人が多いですが、アメリカ人が多いのには驚きます。もちろん他の地域から助っ人にやってきたタイ人も多いです。日本人も嬉しいことに今のところ大学生4人と会いました。国籍関係なく助け合いながら、自分たちで出来ることを何かしようという思いがつながっていく雰囲気はとても気持ちいいです。私のステイはたった1週間と限られているのですが、村の80%の家族が最低一人の家族を亡くしたと言われるほど惨い被害を受けたKhao Lakで、どんな新しい仲間たちと何がお手伝いできるのか、そして何を感じるんでしょうか?

Tsunami Volunteer

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