ミレニアム開発目標(MDG)とは

毎日3万人の子どもが貧困によって命を落としている
10億(世界の6人に1人)を超す人たちが一日一ドル未満で生活している
小学校に通えない子ども達は一億人以上
HIVで死亡する人は毎年300万人….

そんな世界のおぞましい現状を聞いても、問題意識ばかりが募る一方で、じゃぁ自分はどうしたらいいんだろう?と足踏みしてしまう人も多いと思います。いろいろな関わり方については別途書くとして、今日は世界の首脳陣(国連、国内政策、世界銀行など)がどのような枠組みでこういう問題を捉え解決に向かっているかを紹介します。それは「ミレニアム開発目標(MDG: Millennium Development Goal)」と言う合意にあらわされています。

「ミレニアム開発目標」は一般的にはそれほど浸透していないかと思いますが、いま世界ですぐにでも取り組まなければならない貧困や飢餓の撲滅、教育の普及などについての具体的な数値目標が示された、実は非常に分かりやすくかつ重要な言葉なので、みなさんも頭に入れておくことをおすすめします。 詳しくはこちらに書いてありますが、項目だけ見るとざっとこんな感じ。

Goal1 極度の貧困と飢餓の撲滅
Goal2 普遍的初等教育の達成
Goal3 ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上
Goal4 幼児死亡率の削減
Goal5 妊産婦の健康の改善
Goal6 HIV/エイズ、マラリア、その他の疫病の蔓延防止
Goal7 環境の持続可能性の確保
Goal8 開発のためのグローバル・パートナーシップの推進

この八つの項目それぞれに対して具体的に目標とするターゲット数値が出ていて(例えばGoal 1 だったら「一日一ドル未満で生活している人の数を半減させる」、Goal2だったら「すべての子供が初等教育の全課程を修了できるようにする」など)、それを189ヶ国が 協力して2015年までに達成すると2000 年の国連総会で採択されたのです。

しかし、非常に大きな目標であるので、達成するためには多くの困難や課題が立ちはだかっています。政府や国際機関をはじめ、NGOや民間企業、そして地球上に住む全ての人々が協力して取り組まなければ、その達成は難しいと考えられています。   

では日本としてはどのような取り組みを始めているのか。その一つに複数のNGOが立ち上げた「ほっとけない世界のまずしさキャンペーン」があります。そのサイトにこんな言葉がありました。

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まずしさは、「しかたのないこと」ではない
私たちとつながっている。
 
まずしさは、人間が作ったもの。
だから、人間がなんとかすることができる

この世界の貧困を ほっといているのは、わたしたち自身のまずしさかもしれない。
でも、それを変えていけるのもまたわたしたちです。
貧困は人災なのです。

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「ほっとけないキャンペーン」は具体的にはまだこれからの活動という感じですが、世界のキャンペーンと呼応しながら活動を展開していく予定のようです。みなさんもサイトを一度覗いてみて下さい。

日本政府としての取り組みとして注目・期待されているのが、途上国への資金援助です。国連では、先進国の援助額を国民総生産(GNP)の0.7%まで引き上げるよう働きかけていますが、日本は世界有数の援助大国と言われながらも、援助している額は2003年で0.2%にしか到達していません。また援助の「質」(本当に援助したお金がミレニアム開発目標を達成するために使われているか?かえって環境破壊や貧困を勃発していないか?)も、ますます問われることになってきます。GNPの0.7% って3.5兆円ですよ!これ全部みなさんの税金や郵便貯金に預けたお金ですからねー。国がそれを有効的に融資しているのかをモニターすることも、実は私たち一人一人が問題意識を持たなくてはいけない重要なポイントだと思います。

例えば私が今インターンをさせて頂いているFriends of the Earth, Japanは、サハリン沖で行われている石油・天然ガス採掘事業のウォッチングをしていて、国に対して「もっと環境に配慮した事業をして下さい」と要望したりして成果を出しています。まずはこういう問題があるということを知ること、インターネットで検索して勉強すること、周りの友達と話し合うこと、NGOなんかでボランティア活動をしたり、実際にNGOに就職して働いてみる事(お給料もちゃんと出ますよ!)。。。専門家でなくてもできる事はいっぱいありますよね。

今月21日に「このままではミレニアム開発目標を達成するのは世界的に困難」という報告書が出ました。でももっと力を合わせて達成しなくてはいけない!という意志を全員が持って行動にうつせば、世界は少しずつだけれど変わって行くと思っています。

ミレニアム開発目標キャンペーン・ウェブ サイト