「コミュニティー」での暮らし

タイはもうすぐ雨期。雨が降る日もあるけれど、今はまだまだ暑い日々。11月〜3月の観光シーズンも終わり、8月の田植えの時期を控え、のんびりしています。田んぼは雑草が生えているだけに見えるけれど、枯れ草をしき(マルチング)、土地を乾かさずバクテリアを増やすように工夫していて、少しずつ田植えの準備中。

ここに暮らし始めて、もうすぐ3週間。もうだいぶ長くいるような気がします。写真は我が家のリビング(?!)にて。風通りが良く、バナナとパパイアの木々に囲まれている大好きなくつろぎ空間。

今ステイしているタコメパイの敷地は広く、全部で13のバンガロー、共有のキッチン、いくつもの小さな畑、池、果樹の森などが点在しています。畑を歩き回って、収穫できるものを頂いたり、、、(畑の管理まで手がまわらず、結構荒れ放題、、、それでもきゅうり、インゲン豆、サラダ菜、とうがらし、バジル、コリアンダーなどなど収穫できます)

ニワトリを3匹もらって育てたり(毎日、一個、卵を産んでくれている!新鮮な卵は感動!)、子猫と遊んだり、子どもにとっては、動物天国。敷地内には大きなブランコもあり、森の遊園地と呼んでます。

今はマンゴーの季節なので、たーくさん収穫!ART HOUSEと呼ばれる小屋では、ヨガをやってる人も。

ここのオーナーを手伝ってる地元のおばちゃんに、色々なことを教わったり(写真は大豆から豆乳を作っているの図。バナナの皮にまいてお菓子を作ったり、この方、ほんとなんでも出来ちゃってすごいっ!)

竹を森から切り出して、お皿やコップや籠を作るワークショップに参加したり

雨期が始まる前に、果樹を植えたり、畑を作ったりと、まぁとにかく朝から晩まで、あれやこれや、自然の中で健康的に生活するためのお仕事や遊びや学びがいっぱいの生活です。

ここのように、同じような暮らしを望む人たちが共同生活する場は、「コミュニティー」と呼ばれています。というのも、森や畑の一つ一つの作業には手間がかかるし、かなりの重労働の場合もある。生活をきちんと丁寧にするためには、一人とか一家族ではなくて、何人かが一緒に暮らした方が効率的なんですね。しかもその方がずっと楽しい!

たとえば毎日の大切な仕事の一つが、薪拾いと薪割り。これも一人でやると大変だけど、みんなで順番にやれば良い運動。薪がないとご飯が食べられないから、ここでは大切な仕事の一つ。木は全て、森から頂いてきます。だから森がすくすくと成長するようにメンテナンスしなくちゃならないことは明らか。森が、木が、生活を支えてくれているこを実感します。写真は、日本人の潤君。世界中を旅しているけど、結構長い事ここのタコメパイにもステイしていて、近くに10万円ですでに土地も購入!少しずつ手入れして果樹を植え、フード・フォレストに成長させて行こうというワクワクな計画。

フランス人でパーマカルチャーを学びながら旅してるゲイルと一緒に、オーブンに火入れ。この日はケーキを焼きました。ゲイルはマレーシアでパーマカルチャーのコースを受講してきたばかり。タスマニアにある「タガリファーム」(パーマカルチャーの元祖と言われる、ビル・モリソンのファーム)にもステイしたことがあり、フランスに帰ったら、専門のランドスケープデザインにパーマカルチャーのコンセプトを生かしたいんだそうです。

こちらはお米の脱穀作業。30分ぐらい作業して、やっとみんなが一日食べられる分ぐらいのお米が出来上がるから、感謝の気持ちもグンと増すもんだ!写真は、イギリス人のキャサリンと、アメリカ人のハナ。彼女達は半年以上ここにステイしていたけれど、もうすぐ国に帰ってしまう予定。キャサリンは、自国でコミュニティーを探して住む予定で、ハナは学校の先生になるとか。

共同のキッチンでの料理も、コミュニティーの大切なお仕事&楽しみ。食事を囲んで、旅やここでの生活をもっとどう改善できるかとかこれからの夢の話しなどに花が咲きます。世界中からここに訪れる人たちと出会え、刺激し合えることもコミュニティーの良さ。

コミュニティーを快適に維持するために自分の役割をその時々でどう見つけるか、プライベートとパブリックのバランス、入れ替わり立ち替わりcome and go する人たちをどうマネージするかなどなど、チャレンジもたくさん。特にここのコミュニティーは、短期滞在者やただの宿泊利用も受け入れているので、畑仕事などに参加しなくても一人一泊100バーツ(およそ300円)払えば誰でも滞在できる、とてもオープンなゲストハウスのような場所。コミュニティーの仕事は何も強制されないし、私たちのように住み込んで、中長期滞在して積極的に作業をしている人の中には、不公平だなぁと感じる人もいます。それにゲストハウスのマネージャーもいないから、中長期滞在者がいつも一から面倒を見てあげなくてはならない。

それでもここのコミュニティーを維持していくための作業だと思えば楽しくなるし、どんな人も受け入れて少しでも森の中での共同生活の醍醐味に触れてもらえたら、と思うのです。コミュニティーによっては、長期滞在者しか受け入れていないコミュニティーも多い中で、ここは短期の人も含めて本当に多種多様な人が集まる、だからこそちょっとオーガナイズされていない所もあり、それもまた面白い。

世界には今、ここタコメパイのようなファームがたくさん出来始め、発展しています。呼び方も「コミュニティー」「ファーム」「インテンショナル・コミュニティー」「パーマカルチャー・ファーム」など多様だし、滞在している人も「ロング・ターム」「ボランティア」「インターン」などといろいろ、少しずつルールも違う。でも目指している世界は同じ。ゲストハウス+コミュニティーというミックス色の強いこの場所にステイしつつ、世界中のいろいろなファームもビジットしたいなぁ、自分たちで作るのもいいよね〜と夢を膨らませる日々です。

「地域で協力しながら住む」大切さは、鎌倉市に住んでいる時からNPOかまわトランジション・タウン、香川ののんたん幼稚園の活動を通して経験していたけれど、一緒の敷地内に世界中の人たちがどっぷり自然の中で共同生活する「コミュニティー」は、またすごく理想的な気がします。コミュニティーは、生活の中でいろんなことを分かち合ったり助け合ったりするこを学び合える、人間的にも大きく成長できる場だと思うのです。昔の「村」ってこういう感じだったんだろうなぁ〜。今、みんなが目指しているものは、血縁・地縁ではないけれど、同じような未来を創りたい!というビジョンでつながった人たちの村なんだと思います。

是非ともコミュニティー暮らしの醍醐味を経験に、長期でも短期でもOKなので遊びにいらして下さい!誰でもウェルカム!のーんびりするも良し、がっつりお仕事するもよし。気分的には、香川の「おいでハウス」に続き、タイの「おいでハウス」!!! 渡航費はかかっちゃうけど、滞在費はほとんどかからないよ〜。そして大自然の中で元気も学びも百倍!

参考情報:そのほかのタイのコミュニティー(ほとんどがタイ北部のもの)

Panya....一番オーガナイズされている素敵なコミュニティー!パーマカルチャーデザインなど各種コースが随時開催されていて、インターンなども募集中。ローカルな人たちとのつながりがまださほどないのが残念。最近タイ中部のKoratという新たな土地でもコミュニティー作りが始まっています。

Mindful Farm.....タイの元お坊さんと日本人ののりこさんが営む小さなファーム。自然素材の家づくりやガーデニングなどのコースも多数。メディテーションなどにも力を入れているようです。

Sangob....ここで知り合ったタイ人のバンク君がやっている小さなファーム。現在二人のフランス人が経営。ビザも発効してくれます!

Fair Earth Farm...チェンマイ大学でも教えているジェフのファーム。