中国で反日デモ

かなりショック…. 中国、北京や広州で、1万人規模の反日デモが行なわれたというニュースです。原因は歴史教科書問題や日本の国連常任理事国入りを懸念してとのこと。大使館に石が投げ込まれたり、日本企業の広告をナイフで引き裂いたり、かなりの騒動になっていたようです。ニュースで映像を見ましたが、とても悲しい気持ちになりました。竹島領有と教科書問題を巡って韓国でも反日感情が高まっているようですが、歴史はともあれ、いま隣国と仲良くできていない状況は、政治家だけではなく次の時代を作って行く私たちの世代が真剣に考えなくてはならない問題だと強く感じています。

中国ではこのことがほとんど一般のメディアで取り上げられていません。反日感情を拡大させないという意味ではこの方がいいのかもしれませんが、一部では「中国政府は行動を黙認している」との見方も出ているとのこと。謝罪を求めている日本政府に対して中国外務省は「中国側に責任はない。日本は最大限真摯な態度と適切な方法をもって、中国人の感情に関する重要な問題に対応しなければならない。日本は相互信頼促進と両国間関係維持につながるための努力をもっとすべき。」と述べて、謝罪や遺憾の意はいっさいないということです。

今回のデモの主体は若者を中心としたネット世代で、デモへの動員もインターネットや携帯電話を使って効率的に行なわれたとのこと。中国政府がそれを全く取り締まれなかった、ということも厳しいメディア規制につながっているとの見方もあります。

なんだかやるせない気持ちになって、早速中国人の友達にSkypeして30分ほど話しました。こういう時に、個人的な友達がその国にいるということは本当に助けになります。昨晩のニュースで、自民党武部幹事長が、「私たちだって、鬼畜米英といって、国民全員が洗脳さるような教育を受けていた時代もあった。中国と日本で市民レベルの交流がもっと盛んになって、深い人間関係が築けるようになるのが望ましい」というようなことを言っていてその通りだと思いました。

以前、この中国人の友達に靖国参拝問題について意見を聞かれたことがありました。中国では、首相の靖国参拝が行なわれるたびに「日本は侵略戦争についてまだ反省していない」という論調の大きなニュースとして取り上げられるのだそうです。私は「靖国はいろいろな問題が絡んでいることは充分承知しているけれど、日本のために戦死した人を祀るのは当然のことだと思う」と言いました。彼女も納得していましたが、「そういうことをちゃんとコミュニケートするためにも、トップ首脳陣の両国訪問が重要ではないか」と言っていました。今回の反日デモに関しても、「暴力は絶対にいけない。でも反日感情は事実として少数の人の間に受けつがれている。政治レベルでのやり取りが重要ではないか」と言っていました。「電話ありがとう。また話そうね。」と言ってくれて、なんだかホッとしました。持つべきものは友よ。

日本人が考えている以上に、中国や韓国における日本に対しての報復感情ってまだまだあるんですよね。今回のデモで、それを再認識させられました。まずは歴史をきちっと知る事、現在それがどのように教えられているかを知る事、お隣さんの中国や韓国に行ったりして友達を作る事、アジアの平和を願う事… それぞれがアジア人、日本人としてのアイデンテティーをしっかり持った上で、発言し行動していかなければいけないと思います。最近欧米に頭が向いていた私ですが、とっさの思いつきで、日本・韓国・中国を結んだり共同でプロジェクトをやるNPOなんていいな、と思ったら、こんな活動もあるんですね。北京に何人か仲良しの友達がいるから、お休みを利用して行ってこようかなぁー。中国は2回行った事があるけれど、大好きな国だし….