雨期の終わりの出安居

10月30日。私たちがお寺に滞在する最後の日。満月のこの日は「オークパンサー(出安居)」でした。 旧暦8月の満月の「カオパンサー」から3か月間。 お寺にこもって厳しい修行をしていきた僧侶達が修行を終える日でもあり 仏歴上の雨期開けを意味している、一大祭事です。

タイの仏教は、日本の大乗仏教(Mahayana)と違い、小乗仏教(Theravadin)で、上座部仏教、長老派仏教、南方仏教とも言われています。阿弥陀如来などの像はなく、仏陀だけ。タイでは月に四回(満月、新月と、その間の半月二回)が「Buddha Day(仏陀の日)」で、お寺にはたくさんの人たちが集い、ニルバーナ(悟りの境地)に行き着くよう頭をさげ、瞑想します。

3回のお祈りは、決まって、

Buddha (像ではなく、自分自身の悟りに向かう気持ちへ) Dharma (自然の法則、真実) Sangha (家族、友人、コミュニティー)

を思い、手を合わせ頭を下げます。

そしてみんなで分かち合いながら食事を共にします。西暦は使わず、仏歴。だから今年は、2555年と表記。生活のいたるところに仏陀の教え、「シェアすること」「エゴをなくすこと」の大切さが、染み分かっている気がします。

お寺の役割は、それぞれの人を、己に立ち返らせること。 あたえること、シェアすること。 無限大の献身的な愛は、本来、一人一人にすでに備わっているものなんですね。

この日はみんなで灯籠をともし、悪い運を飛ばすと同時に 家族や自分の平和にお祈りしたり

みんなで作った花飾りを水に流して、「水の神」に祈るという儀式をしました。

やっぱりこういう夏の夜のお祭り/儀式って、日本を思い出し うかつにも突然ホームシックになってしまい大泣きしてしまいました。 3.11のこと、それぞれの精神的な旅の重みを感じ、久々に感情的に。

でも仲間が肩を貸してくれ、テラは遊び疲れてそこら辺で寝てしまい こんな平穏な時がずっとどこでも続いて行きますうに、と 願わずにはいられない、夏の夜でした。

タイはいよいよ乾季の始まり。これからますます暑くなってきます。