リサージャンス・パーティー with サティシュ @デイライトキッチン

サティシュ・クマール氏が2年ぶりに来日!大好きなオーガニック・レストラン、渋谷のDaylight Kitchenで行なわれたナマケモノ倶楽部主催のイベントに行ってきました。このイベントに参加したくて、帰国を早めたぐらい! 「おー、Koko!鎌倉で泊まったこと、良く憶えてるよ!テラも元気か?」と久々の再会。嬉しかったなぁ。相変わらずパワフルで笑顔が輝いているサティシュおじさんです。

辻信一さんとも久々のキャッチアップ。「この半年間、南米とかいろいろ世界をまわったけど、どこも個人は地に足付けて本物の暮らしをしている。でも政治はどこも本当にダメ。信念がないし、心がない。テクノクラートは今、本当にどうしようもなくなっているよ」と嘆いていたのが印象的。日本だけじゃないんですね、経済成長神話の膿みが出まくっているのは。

United Peopleの関根くんともキャッチアップ。「ここに来て、日本は大丈夫なのか?って思って、焦っている。今、一番興味あるのは、一人一人のアクティベーション。どうやったら一人一人のやる気が出せるのかを考えている。今度、福島の映画をプロデュースしようと思っています」「僕は3年後、40歳になったら、家族と一緒に無銭で世界一週旅行に出ようと思ってます。反核を訴え、サティシュがやったようにね」と相変わらず熱い男、関根くん。タイでゆるんでる頭にガツンと刺激もらいました。こういうイベントでは再会する人/出会う人との交流に意義があり、今回も実に多くの志し高い人たちと時空をともにつながり合い、至福のパーティーとなりました。東京、ハイクオリティー!

この日の柱は「Resurgence(リサージャンス)」という、サティシュが30年間に渡って編集長をつとめる雑誌。ART/EARTH/SPIRITの三つを柱に、環境、経済、平和、社会、スピリチャリティー、アート、詩などをバランスよく、品よく網羅した、長年愛読している大好きな雑誌なんですが、日本でもナマケモノ倶楽部を通じて、手に入れることが出来るようになりました!英語がちょっぴり難しいけれど勉強になるし、とてもクオリティーが高いので、是非手にとって頂きたい雑誌です。

パーティーでは、リサージャンスの編集長を始めたいきさつ("Small is Beautiful"を執筆したシューマッハに出会ったことなど)、1991年に始めたシューマッハカレッジのこと、資本主義から自然主義への移行の仕方など、多岐にわたる話しがされ、どっぷりサティシュ・ワールド。場の空気もすっかりやわらかく温かく熱気に満ちあふれていました。いろいろあっても、こういう場所に来ると、本当に安心するのです。

そしてこのイベントの楽しみの一つでもある、お食事! 実はDaylight Kitcehとはご縁が深くて、昨年12月にはパーマカルチャー/瞑想イベントをやらせて頂いたり、それがきっかけで店主の塚本サイコさんとお仲間+娘のことちゃんがタイのパーマカルチャー・コースに2週間いらしたり、そして種のこと、食材のこと、放射能への対応のこと、子ども食事のことなどなど、サイコさんと関心が重なりあうテーマは限りなく、仲良くさせてもらっています。食に対して真っすぐに突き進んで行く姿勢はいつも潔く軽やかで、大リスペクトの友人。そして安心して美味しいものを食べさせてくれ、心に巡る命を吹き込んでくれるレストランなのです。

で、この日の献立は、タケノコのおむすび/トマトのマリネ/人参と生姜のスープ/クレソンのサラダ/菜の花の白和え/グレープフルーツのピューレなど。サティシュの生まれ故郷、インドを意識して、コリアンダーやシナモンなどのスパイスが使われた、シンプルながらパンチの効いたお料理!

せっかくなのでね、素材を充分に味わい、舌と目と鼻を開ききり、そして心を無にして、この命を受け入れよう。この食事を作って下さった大地、水、太陽、空気、生産者さん、料理人、、、全ての事象に感謝の気持ちを持って味わおう、ということで「サイレント・ミール」について説明させて頂きました。

私がサイレントミールについて知ったのは、禅僧侶、ティク・ナット・ハンがGoogle社で行なった試みのビデオから。5分間ほど、誰とも話さずただひたすら料理と向き合い、感じて、味わおうというもの。仏教の中心的な教えである「マインドフル」を食べることで実践すると、今までにない感動があるんです。この日も何人もの人から「味わいが違った、また是非やってみたい」と感想を頂きました。今でも目を閉じればいつでも思い出せる、あの菜の花の歯ごたえ、ピューレの触感。人参の滋味。食は栄養じゃないですね、命なんですね。

シェフは、タイにも遊びにきた熊谷さん。タイでもオーガニック・レストランで、料理を学んでいた料理大好きな方。辻さんもサティシュも言ってましたよ。「今、世界中で料理人が大活躍中。料理が世界を変革すると言っても過言ではないね」

そしてサイコさんのピアノ!この方、実はピアニストでもあるんです。曲のタイトルは「海」。ドラマチックで、エモーショナル。耳からの刺激でものすごく心が揺さぶられ、クラクラする数分間。

鈴木重子さんや、松谷冬太さんの歌も加わり、豊かで愛あふれた豪華な夕べ。

鈴木さんのFacebookから、この日のサティシュの話したこと、勝手に引用させて下さい。

「エコの語源は、ギリシャ語で『家』、 私たちが住むこの星のことです。 ロジーは『知る』そして、ノミーは『マネージメントする』 という意味。 だから、エコロジーとは、地球を知ること、 エコノミーとは、地球の面倒をみること。 多くの学校では、エコノミーは学べるけれど、エコロジーは 学べない。 地球のことを知らずに、どうして地球のマネージメントが できるでしょうか?」

サティシュさんの言葉は、とてもシンプルな真実に満ちていて、 そして、底抜けに明るいのです!

聴いているうちに、なぜか私は思いました。 このひとにとって、誰にどんな欠点があるとか、 何がうまくできないとか、そんなことは、 本当にささいな、どうでもいいことなのだ。 とにかく、誰であれ、そのひとが、そこにいるということ それが、無限のお祝いであり、喜びなのだ。 だからこのひとは、こんなに楽天的で、 こんなに朗らかでいられるのだ。

いのちへの、100パーセントの信頼。 なぜ、そう感じたのかということを、私は言葉にして 説明することができません。 誰かがこの通りのことを、口に出して言ったからといって 私がそう感じるとは限らないでしょう。 ひとの真実というものは、言葉の後ろや、まなざしの奥から 溢れ出して伝わるのだなと、驚きとともに思いました。

ほんの小さなことから、始めてくださいと サティシュさんは言っていました。 最初から、完璧なユートピアを創らねばと思わないで 一歩ずつ。 それなら私にも、できることがある。

ほんとにいつもシンプルな人間として一番大切な心の部分に立ち返らせてくれる、サティシュの魔法。今回も教育のことについてあれこれ考えていることを伝えると、「Small Schoolに見学にいらっしゃい」と。そうだ!サティシュが自分の子どもものために30年前、中学校を作ったこと、すっかり忘れていた。この間、我が家に泊まりに来てくれた時に話してくれた「小さいことは美しい」という理念は、その後、私が執筆した最初の本のタイトルにもなった。それから思いきって海外で新しい生活を始め、そしてまた東京に戻って来て新旧の仲間たちとつながり合い、サティシュと再会し、今またここにいる。荒波にのまれそうになりながらもぶれない信念を持って朗らかに健康に生きていられるのは、皆さまの、まわりの命たちのおかげ。感謝の気持ちがわき起こり、笑顔がこぼれ出る一夜でした。またここから一歩ずつ、丁寧に、つながりながら、美しく生きていきましょう。感謝。