放射能対策、いま日本がするべきこと

今日もベラルーシのベルラド放射能安全研究所に来ています。

ここはこの国では唯一と言ってもいいぐらいの民間の市民よりの研究機関で、13年間にわたって測定&ホットスポット地図作成、食品検査、体内検査、サプリメントの開発、政府提言などなどやっている。メンバー現在27人。フランスのNGOなどにバックアップを受けて活動を継続。ほんとこの人たちがいたからこそチェルノブイリ原発事故による健康被害が大幅に、それこそ何万人という単位で軽減された、命が救われたと言ってもいいぐらいのヒーロー的団体。福島/日本でいかせそうなこと、たくさんあって、本にまとめるのこれから大変そうだけど、、、とりあえずメモ。

「日本の放射性物質の暫定基準値について」所長のアレクセイさんに聞いた。(ここから以下はアレクセイさんへの聞き取り。走り書きメモですんません!)

--------------------- 何を食べるか、どんな空気を吸うか、どんなものを触るか。 生活における全てにおいて、外部被曝&内部被曝ともに 気をつけなくちゃならない。

日本政府は被曝上限を、年間20ミリシーベルトと設定しているけれど、これを1ミリシーベルトに下げるべきだと思う。これはどういう値かというと、毎時になおすと、0.11マイクロシーベルト。日本のリアルタイム放射能マップで確認すると、宮城、茨城、栃木、埼玉もこの圏内に入っている。千葉はギリギリです。

この1ミリシーベルトの一つの根拠としてあげられるのは、1987年ソ連が出している見解。これは軍が発表しているもので、一般住民へは1990年ごろまで知らされなかったものです。

0.04〜0.23 安全なレベル 0.24〜0.6 住んでもいいが、安全かどうか心配 0.61〜1.2 警戒レベル (即座に情報伝達が必要で住むのも避けるべき) 1.2以上   危険レベル(短時間でも健康に被害がある可能性大)

そのほかの根拠はいろいろあるけど、日本語にも先頃翻訳された「チェルノブイリ被害の全貌」(写真)を読んで下さい。(すいません、勉強不足でっ!)

チェルノブイリの事故当初の被曝量は、福島のそれよりも低かったと考えている。しかも、事故後13年たってからだけれど、1999年、チェルノブイリでは1999年に今の日本よりも厳しい食品基準値ができ(写真参照。「自分と子どもを放射能から守るには」抜粋)、食品検査体制も整えられて、現在にいたる。

ではなぜチェルノブイリで健康被害が出てしまっているかといえば、一つの大きな要因は牛乳です。基準値が定められるまで、汚染された牛乳をみんなごくごく飲んでしまった。しかも私たちの食生活では、乳製品を多くとる。そしてキノコや木の実など、森の中でとってきた高度汚染物も食べてしまった。これらによる内部被曝が大きいと考えている。

それに比べて日本の場合。去年10月に福島にいったけれど、福島市内でもバス停留所付近で8μSv、小学校の近くで17μSvというところがあった。ショックというよりも絶望的な気持ちになってしまった。「忘れられてしまった人たちがいる」と感じた。もちろん福島市内の全部がNGレベルというわけではないけれど、もっと精密なホットスポット地図をつくるべきだし、移住の基準についても国家の基準をあげるべきだと思っている。

食品についてすぐにでもしなければならない不可欠なことは、安心できる測定システムの確立。これは必須です。政治とNGOなどが協力して、ウェブサイトでジョイントマップを作るべきです。基準と検査体制がしっかりしている、なんといっても包括的な信頼できるシステムが必要です。

特に、日本の食生活において重要な部分を占める大豆、お米、魚についてはすぐに検査するべき。(大豆は、放射性物質を吸収しやすい特性があるため、味噌や醤油なども注意が必要)

日本の食生活では海藻をよくたべる。それから味噌、野菜などの健康食。だからこれによって被害が軽減されると思いたい。 ---------------------

なんだか話しを聞いていると、すごくロジカルで納得できるし 今やることははっきりしていると思えてしょうがないのだけど、どうだろう?

この問題に関しては、科学的、倫理的、感情的ともにとても難しく 判断、覚悟しづらいというのは分かるけれど 政治のリーダーシップが確実に求められていると感じると同時に それを待たずして自分たちの身を守って行かなければならない 知って対応すればなんとかなる、なんとかするしかない!と感じた ベラルーシの一日でした。