ありがとう地球市民村

愛・地球博地球市民村での1ヶ月半のインターンが終了し、昨日、神奈川の自宅に戻ってきました。

インターンは、去年10月から行なっているイギリス大学院コース(持続可能な発展のためのリーダーシップ養成コース)の一貫として行なわれました。このコース、一年間で5カ所(政府2カ所、NGO2カ所、企業1カ所)でインターンをしながら、サステナビリティーに向けての取り組みを現場で学ぶというものなのですが、そのうち今回の地球市民村でのインターンは最後のインターン、「企業のインターン」でした。地球市民村の事務局は博報堂(日本でも有数、世界でも9番目に大きい広告戦略会社)によって運営されているので、博報堂のサステナビリティーに向けての取り組みを勉強してきたわけです。

結論:

1/企業は変わります。変わって来ています。博報堂のような今まで大量生産/大量消費を促してきた会社も、「このままではまずい」と気づいて、行動を始めています。たとえその動きが自発的なものではなく、消費者やクライアントの企業や競合会社(電通)からの圧力によるものであろうとも、企業イメージを高めるためのもであろうとも、動機はどうでもいいと思います。とにかく変わって来ている。面白い動きが色々出て来ている。損保ジャパンやコスモ石油などの会社の方にも(地球市民村に協賛して下さっているので)お話を伺う機会がありましたが、世はCSRブームだと再確認しました。皆さん、趣向を凝らして独自のプログラムを展開していらっしゃる。一方で、博報堂は今アジアを中心に支店を増やしたり、他社と新しい企業を作ったりして、どんどん業務を拡大している。博報堂のような余裕のある会社だからこそ、企業経営陣からしたら「のほほん」としたことが出来るとも言えるんだけど。

2/時代はNPO/NGOと企業のコラボレーション。NPO/NGOの現場性、専門性と企業の経営やマネージメント能力を合わせて、商品開発、販売促進、社会貢献事業など色々なことが始まっているし、さらに展開していける時代。例えば「地球市民村」は(1)行政(経済産業省、名古屋市など)を中心とした博覧会協会が主催・指揮、(2)博報堂がプロデュース、(3)NPO/NGOがコンテンツ提供、とまさに、社会の色々な組織の方が関わった実験的な壮大なプロジェクトでした。色々なバックグランドの人が入り乱れ、衝突し、触発され、マグマのように熱いボコボコが毎日起こっている現場でした。知らない事を恐れない、批判し合わない。お互い違っても学び合って助け合って、設定した共通のビジョンに向かって進んで行くのみ。そういうスピリットが大切にされている、素晴らしい現場でした。人間が自己発展のために大切にしなくてはいけないことを、企業や行政やNGOレベルでも当然、大切にしていかなくてはならない、と再認識。

3/それぞれのレベルに対してそれぞれのコミュニケーションを。とかく難しくなってしまいがちな環境問題や国際協力の問題。それをどう伝えて行くかということで、NPO/NGOの方たちは(コミュニケーションや表現力のプロである博報堂の力を借りながら)「持続可能性への学び」というコンセプトのもと、趣向を凝らした体験型プログラムを発表しました。地球市民村に来るお客さんは毎日平均1万人ほど。NPO/NGOやサステナビリティー/国際協力なんて全然知らない人たちばかり。そういうビギナーが、「あれ?」「ほー」と感じて、自分の忙しい日常でも何か始めようと感じて帰って行きました。キーワードは「きっかけ」と「つながり」。支持母体をどんどん拡大していくためにも、それぞれのレベルに合致したコミュニケーションが大切。持続的なつながりのために。

大学院用にレポートを書いたので、かなり駄文/英語ですが、興味のある方はこちらからダウンロードして下さい。過去に書いたレポートもよろしく。ご感想などなど、心よりお待ちしております。

ふぅ〜、いろいろな体験や感動がありすぎて、消化しきれていない感じ。でもまた時間がたった時にじっくりと味わえることでしょう。8月も終了。とろけそうに暑かった万博だったけど、かなり充実した夏となりました。おせわになった皆さま、どうもありがとうございます&これからも引き続きよろしく。来週からは10日程、フィジーに出発。これも持続可能な教育のためのお仕事です。スローライフがしたい!と思っている私ですが、スピード感のあるライフも好きみたい。しばらくはこんな感じで、レインボーウォリアーズとして走り続けまーす。万博よ、さようなら。ありがとう地球市民村。