フィジーのエコ・ツーリズム

いやぁ〜これは面白かったです。
今回の「エコ取材トリップ」の大きな収穫の一つ。

フィジーでは、大型の観光リゾート開発も進んでいる一方、
自然や文化や人をリソースにした
エコ・ツーリズムもかなり充実しているんですね。

エコ・ツーリズムと言うと
「ヨーロッパで農場に長期滞在しましょう」とか
わりとヨーロッパで発達しているというイメージだったんですけど
フィジーでは「何気なくエコ」から「ものすごくエコ」まで、
いろいろなタイプのエコ・ツーリズムがあって
エコ・ツーリズムって奥が深いなぁ、とさらに興味がわきました。

まず、エコ・ツーリズムって言わないかもしれないけど、
タイとか他のビーチ・リゾートと違って面白かった
「何気なくエコ」の例から。

結構いいホテルでも、モーターボートとか、電気を使うものはあまりなくて
その変わり、カヌーやスノーケリングのグッズなどの
海で遊ぶグッズはとても充実していて、だいたい無料で借りられます。
その他にも「ココナッツの木登り」とか「ココナッツでクラフト作り」とか
「フィジー・クッキング」とか
現地の文化体験コースが開かれているリゾートが多いです。
ビーチでのんびりするのもいいけれど、アクティブに休暇を過ごしたい、という人も
飽きさせない工夫がされています。

その中でも「たき火を囲んだ語り部の会」は素晴らしかったです。
Sonaisali Islandという小さな島に一泊した時にビーチ沿いで真夜中まで開かれていたイベントで
フィジー人のホテルスタッフが現地の歴史や文化などを語ってくれたり
観光客も一緒に歌ったり、カバを飲んだりする、ちょっとしたギャザリングみたいなものでした。
フィジーには部族ごとに「釣りの部族」とか「農業の部族」とか
得意分野が決まっているそうなんですけど、
ストーリーテラーのMesuは、「コミュニケーターの部族」だそうです。
どおりでお話が上手なわけだ!

こんな風にちょっとした配慮やアイデアで
場や時間がグンと楽しくリッチになってしまうツーリズムって素敵!
フィジーには「エンターテイナーの部族」もいるそうで
歌や踊りで場を盛り上げるのもとっても上手。
最新のカジノバーやディスコはない変わりに
現地の人や文化や自然を上手に使って
観光客を楽しませてくれるんですね。

あとは、トレッキングとか滝めぐりのコースとか
アイランド・ホッピングとか
自然を満喫するツアーはいくらでもあります。
だいたいが泊まっているホテルから日帰りで、
一日3000円ぐらいで参加することが出来ます。

「ものすごくエコ」の例としては
フィジーの伝統的な村を訪問して
持続的な暮らし方について学ぶというコースがありました。
残念ながら今回は参加出来なかったので、次回にチャレンジ!
フィジーでは半自給自足の生活を保っている
村がまだいくつもあって、
そういう村を訪問するというものみたいです。

フィジーの村はまだ相互扶助(日本で言う「結」みたいなもの)が活発で
村の住人一人一人に「魚を捕ってくる」とか「村の子どもたちのせわをする」とか
役割があって、みんな助け合いながら生活してるんですね。
Sharing and Caring. これが生活の基本だって言ってました。

エコ・ツーリズムって特別なことではなくって、
近所の人でさえかえりみず、
地域と断絶した忙しい生活を送っている人が
旅先で
自分と人/地域/自然とのつながりを考え直す
きっかけ作りなんだな、って思いました。

エコ・ツーリズムって言うより、
サステイナブル・ツーリズムかな。