貧困をなくしたければ、貿易ルールを変えよう

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1週間ほど香港で行われていたWTO(世界貿易機構)の閣僚会議が、昨日、閉幕しました。とても注目していたんですが、TVではほとんどカバーされなかったのが残念。TVを見ていても、この問題が世界のいろいろな問題、特に途上国でおきる貧困の問題とどう直結しているか探るのは、難しい。

なんでそんなに注目していたかと言うと、一般的にはあまり知られていないかもしれないけど、世界のいろいろな不公平は、実は不公平な貿易ルールがネックになって起きてしまっている事が多いんですね。例えば、毎日1ドル以下の暮らしを余儀なくされている人は世界に12億人いますが、そのうちの実に3分の2は、小規模農家。先進国は、自分たちの農作物に過剰な補助金をかけることで、価格を下落させて、低所得国の農作物が売れなくしてしまっているのです。

これを「ダンピング」といいますが、例えば….2001年にアメリカが自国のトウモロコシ農家に支払った補助金(100億ドル) = メキシコの国内農業予算の10倍。アフリカが1年に受け取る援助総額 = 先進国の農業補助金の2週間分。先進国の農業補助金(年間10億ドル) = 先進国がODAで途上国に送る金額の6倍… と言った状況。

競争力がない間は、先進国だって国内市場を外国製品との競争から保護していたのに、自分たちの製品に国際的な競争力がつき、国内市場が飽和状態になったので、途上国にも「自由貿易」という旗をふりかざして、市場を開放することを求めているのです。簡単に言うと、それがWTOのルール。そうすると、まだ産業が未熟な途上国では、どんどん安い海外製品が入っていて、国内の産業が育たない、そして貧困から抜け出せない…. 全くおかしな話です。

今回のWTO閣僚会議で何が決まったかと言うと、上で説明したような「農産物輸出補助金」を2013年までに撤廃する、と言ったことが決まったり、ある程度の前進はあったようです。でも「WTOのルールは以前として、先進国主導で動いている!」といって、世界中から集まったNGOの人たちを中心としたデモも行われ、1000人以上が逮捕、拘束されるという事態にも発展しました。

じゃぁ、私たちは何ができるの?と言うと、まずはこの問題を知る事。友達と話す事。下にリンクしたウェブページを見てみること。一人一人が出来ること、したくなることのヒントがいっぱいあります。ルールの一部は来年4月30日まで決定ということで持ち越しになったので、これからもこの問題をフォローしてみる事も重要。知らない内に、自分たちの国の政策が、世界のどこかで新たな貧困や不平等を生もうとしているなんて嫌じゃないですか!私は絶対にイヤ。だから、出来る事を考えて、何でもいいからするんです。クリエイティブに。


貧困を生む貿易問題を是正するWTO香港閣僚会議
…..イギリスからやってきて、日本にも最近事務所が出来たNGO、Oxfamは、この問題について色々やっていて、ウェブサイトもかなり分かりやすい。特にここの「国際貿易の仕組みはこんなに不公平…」見てみて下さい。R.E.Mのマイケル・スタイプ、Coldplayのクリス・マーティンも活動に参加しています。Make Trade FairもOxfamのキャンペーン・サイトです。

A SEED JAPAN、MDGチーム…. ここのチームも学生ボランティアながら頑張っています。

Friends of the Earthのグローバルな貿易キャンペーン…. グローバル化が進むのはいい面もあるけれど、負の面もいっぱい。特に先進国がどんどん肥えていく貿易ルールはどうにかしなければ!ブログでは香港現地からNGOスタッフがブログを更新。