Gaudi's Architect

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ポルトガルからスペイン、バルセロナに帰って来てからの楽しみの一つとして、ガウディの建築作品を見に行くということがあります。Antoni Gaudi(アントニ・ガウディ)はスペインに生まれ、モデルニズム
(フランスではアール・ヌーボ)という芸術前衛運動が盛んだった頃(1888-1920ごろまで)に才能を発揮し、バルセロナに住んで、この街のあちこちに今まで見たことのないような実に想像力にあふれた作品の数々を残しています。今日はサクラダ・ファミリアに続き、その幾つかをご紹介します。

その前に一つ。Gaudiを語るうえでかかせない人物がGuel(ギュエル)氏です。Guelはバルセロナのあるカタルーニャ地方の富豪で、Gaudiの生涯の友達でありパトロンでした。1928年、Gaudiが電車にひかれて亡くなる直前に手がけていた彼の最高傑作とも言えるサクラダ・ファミリアの建設も、Guelのバックアップがあって始められたものです。GuelもGaudiと同じぐらい想像力に富んだ熱心な野心家で、Gaudiが28歳だったときから彼の突飛なアイデアを実現化するために一緒にプロジェクトを組んで来たのです。

写真のPark Guel (ギュエル公園)もGaudiとGuelがはじめたプロジェクトの一つです。Guelはバルセロナの中心から少し離れた緑が多く環境のいいところに、60家族が住めるコミュニティー・タウンのようなものを作りたいと計画し、Gaudiに依頼しました。そのためPark Guelでは、Gaudiがデザインした熊のような動物の噴水がある入口階段のアプローチ、おとぎ話に出てくるような可愛らしい門番小屋、柱を斜めに設計した歩行者用道路、お得意の美しいタイル・モザイクの天井がある集会場などを見ることができます。

こんなところだったら、ぜひ住みたい!と思うのですが、当時は交通手段が今のように発達していなかったため、中心地から離れた立地の家の売れ行きは悪く実際の住宅は3件建てただけでプロジェクトは中断。ただ敷地内は今でも普通の公園として開放されているので、自由に歩き回ってこんなに楽しいところに住んだことを想像するだけでもワクワクします。

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さてGuelは自分の家の設計もGaudiに依頼しています。それがバルセロナの中心地、Rambla(ランブラ)通りの近くにあるPalau Guel (ギュエル邸)です。壁や天井が波のようにウネウネしていて、なるべく直線や平面を排除し、曲線を大切にしようとしたGaudiのポリシーが伝わってきます。屋上にはいくつもの可愛らしいタイル・デザインの煙突が突き出していて、Gaudiの子供ごころたっぷりなところが良くあらわれています。残念ながら、Palau Guelは現在改装中なのでメインの部分は見れませんでした。次に全館入れるようになるのは2007年とのこと!かなり大掛かりな改装作業のようです。また2007年以降に是非行ってみたいな。(追加:ここではGuelとGaudiを主人公にした20分の友情物語ビデオが見れるのですが、二人の人物像や生きた歴史が垣間みれて、作品の理解が深まります。これも必見です!)

casamila01.jpgRabmla地区から少し山の方にあがっていったところにあるのが、”Casa Mira”(カサ・ミラ)、通称”La Pedrera”です。Gaudiがサクラダ・ファミリアの直前に手がけた住宅で、曲線の使い方や金属工芸が普通の住宅を逸脱しています。現在は、一階に銀行のオフィスが入っていて、この銀行が補修工事などを全面的にサポートしているんだそうです。

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batllo03.jpg“La Perera”から大通りを海の方面に少し下って行くと見えてくるのが、”Casa Batllo”(カサ・バトリョー)。窓枠や柱の形、タイルやステンドグラスのデザインなど、Gaudiの作品の中でもGaudiらしさが全てつまった建物と言えます。昼間だと中まで見れるのでいいのですが、夜のライトアップされたCasa Batlloはまるでおとぎ話のなかに迷い込んでしまったような不思議で奇妙でファンタジックな気分にさせてくれます。