well, well, whale...

タイより帰国しました。思ったよりも寒くなくて日本も快適!と思ったのも束の間。また最近、寒さが戻ってきましたね…ひな人形を飾り、春の到来を待ち望んでいるところです。久々の鎌倉は、家の近所でたぬきが出没したとか、やんちゃな友達は雪が降った時に由比ケ浜海岸でスノボーして遊んだ(!)とか、心和む話題ばかり。Home Sweet Homeです。

さて旅中、ずっと気になっていた話題 – それは「くじら」のこと。日本人で、環境問題に関わる仕事をしていると自己紹介すると、必ずと言って良いほど「環境保護とか言う前に、捕鯨を今すぐやめるべきでしょ!」と強い口調で言い返されます。この問題、日本ではあまり報道されませんが、世界(特に欧米)のメディアではかなり取り上げられているようで、日本は「京都議定書発効の国」という以前に、「愛すべき動物を殺している野蛮人」「生態系を壊している環境後進国」というレッテルを貼られているのです。

彼らの主張は「なみはずれた能力を持つ、あんな大型の哺乳類動物を殺すのは可哀想」という感情的なものが多いので、「だったら牛さんや豚さんはどうなのよ」と思ってしまうのですが、ちゃんと議論するだけの知識を持ち合わせていなかったので、帰ってきてからネットで調べてみました。

しかし情報が入り乱れていて「良く分からない」といのが正直なところ。日本捕鯨協会のサイトを抜粋すると:「クジラは83種類あり、シロナガスクジラやセミクジラなど、資源量が低い水準まで落ち込み、保護が必要な種もいます。一方、ミンククジラ、イワシクジラ、ナガスクジラなど、日本が調査の対象として捕獲しているクジラは、年々増加しており、極めて健全な資源状態にあることがIWC科学委員会において認められています。」「捕鯨に反対しているのは、食料供給のため水産資源に依存する必要性が低い欧米諸国が中心です。一方で、国土を海に囲まれた日本としては、鯨類を含む海洋生物資源を人類の食料として有効利用すべきという主張を、粘り強く続ける必要がありますが、多くの国がこれを支持しており、このような主張を続けることで日本が国際的に孤立したり立場が悪くなるといったことはありません。」「(調査というのなら、1000頭以上も、また長い間獲り続ける必要はないのではないか?との批判に対して)サンプル数(捕獲頭数)は、統計学的に信頼できるデータを得るために最低限必要な頭数であり、科学的に算出された数値です。また、海洋生態系は年々変動しており、適正な資源管理を行うためには調査の継続が必要です。 」

一方で、グリーンピースなどの環境保護団体での意見も納得。こんなアートサイトまで作って、捕鯨反対を呼びかけています。

結局のところ、私はグリーンピース事務局長の星川淳さんの意見に賛成です。百歩ゆずって日本政府や関係団体の主張が正しいとしても、それを主張して押し通そうとしたら、他国の感情を逆なでし、日本の印象はますます悪くなるばかり。靖国参拝の問題と似ています。どちらの立場に立つにせよ日本から一歩外に出たら、クジラ問題について意見を求められるのは必須。科学的根拠をふまえ、しっかりと自分の主張を英語で言えるようにしておきたいものです。旅先であったノルウェー人は(ノルウェーもクジラを食べる国ですが)、「私たちは持続可能な捕獲をしているし、クジラの肉は本当に美味しいんだよ!一度食べてみたら良いのに!」と満面の笑みで自信たっぷりに話していて、議論をふっかけていたイギリス人も納得していました。

…..とかなり中途半端なエントリーになってしまいましたが、夜も遅いので、今日はこの辺で!

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