「地球データマップ」が本になりました

ジャーン。はじめて本格的に関わった本が出版されました!嬉しいな。今年度の仕事の一つの大きな成果物。タイトルは「地球データマップ 世界の今から未来を考える(NHK出版)」 NHK教育テレビで放送されている中高生向けの番組から生まれた本です。

これ、(自画自賛ですが)本当に素晴らしい本です!現在起きている地球温暖化や貧困などの環境・社会問題の裏側にある私たちの暮らし方や経済のシステム、つまり「世界のしくみ」について、図表やデータを交えて分かりやすく解説しています。「はじめに」から抜粋すると…

グローバル化が進み、地球の文明は1つになった。しかしそこには環境破壊や戦争、飢餓などいろいろな問題が起きている。はっきりしているのは、今のままのやり方で文明社会を続けていくことは難しく、「持続可能」、つまりずっと続けられるような社会のしくみに変える必要があるということだ。僕たちはそういう意味で、人類史上の転換期に生きている。

地球や世界のかかえる問題については、多くの情報があふれている。しかし、それによって本当に大切なことが見えなくなり、むしろ「問題がたくさんありすぎて、人類はもうダメなのでは」「自分には何もできない」などと、多くの人が不安や絶望にとらわれがちなのではないだろうか。みんながそういう気分になったら、本当に未来は絶望的なものになってしまうかもしれない。

たとえばカゼをひいたときのことを考えてみよう。せきが出たり、熱が出たりする。そういうカゼの「症状」は、せき止め薬や解熱剤でおさえらえる。でもそれより大切なのは、症状の原因であるカゼをちゃんと治し、健康な身体のバランスをとりもどすことだ。

この世界で起きているいろいろな問題も、実はせきやのどの痛みや熱といったカゼの「症状」のようなものだ。たとえば飢えている国があれば食料援助するのはもちろん必要だ。でも、そもそも飢餓が生まれる原因は世界の経済のしくみにあるのだから、そういう「世界のしくみ」とその問題点を理解し、それに対して1人ひとりが自分の立場でできることを考え、行動していくことが大切なのだ。(中略)

自分自身に問いかけたり考えたりしながら読んだり、まわりの人と話し合うきっかけにしたり、学校の授業やNGO、社会教育の場などで副読本として使うなど、この本をいろいろな形で活用してもらえるとうれしく思う。

目次は… 8人に1人が飢えている!なのに食べものは余っている?/お金があればあるほどハッピー?それとも…?/わたしのケータイは遠くの戦争とつながっている?/コトバが消えるということは世界がひとつ滅びること?/環境が汚れれば汚れるほど僕らの暮らしは便利になってきた!/僕らがスナック菓子を食べるとスマトラゾウが絶滅する?/米国産ブルーベリーを選ぶと地球が温室になる?/一杯の天ぷらうどんから世界が丸ごと見える?

ベストセラーになるような本ではないので、どの書店にも置いてある本ではないかもしれませんが、ネット購入や注文するなどして、一家に一冊、是非お買い求め下さい。本当に多くの人にじっくり読んで欲しい本。残念ながら連動した番組は来週木曜日の放送が今年度の最終回なのですが、本と合わせて、是非ご覧頂ければ嬉しいです。

NHK地球データマップ—世界の“今”から“未来”を考える
NHK地球データマップ—世界の“今”から“未来”を考える NHK「地球データマップ」制作班

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