ゴミゼロ鎌倉ことはじめ

なんと前回のブログエントリーから、2ヶ月近く経ってしまいました。twitterで情報のアウトプット欲とメモ欲が満たされているのと(フォロー、どうぞ! @junkoniwa)、カメラが壊れてしまったのと、あまりにも暑くて脳みそが機能しないのと、夏休みあちこち行って遊び疲れているのと….その全てが、更新が滞っている要因と思われます。でも3331 xChangeのこととか、初めて天国のような尾瀬にハイキングにいったこととか、中滝アートビレッジを訪問したこととか、Green Parents Partyの記念すべき一回目のイベントのこととか、書きたいことは満載!!!今年は、毎週日曜のラジオがあるので、長期サマーバカンスというわけには行かないけれど、あっちやこっちや行く先々で、自然や仲間に遊んでもらっていて、充実しっぱなしの8月でした。

そんな中、力を入れて企画し開催したのが、「鎌倉のゴミ問題をダイアログ・カフェ形式で考えよう」という集い。鎌倉は今、山崎という場所に65億円かけて、新しい生ゴミ処理施設を作るか作らないかで、大揺れ中。新しく市長になった松尾市長は「施設は、技術的・環境的・財政的に時代遅れ」と主張し、「施設を建設せずに、代替案をつくる」と明言しています。

じゃぁ、代替案の中身って?確かに、今までNPOかまわでは、魔法のコンポスト「キエーロ」を使って驚くほどスムーズに生ゴミ処理をしてきたし、中学生と一緒にキエーロを作ろう!なんていう授業もやってきた。生ゴミからはちょっとはずれるけれど、「くるくる」という物々交換市を定期的に開催して、ものを大切に域内でエクスチェンジする企画も大好評をいただいている。実経験から言って、ちょっとの工夫でゴミは確実に減らせる。でも、鎌倉の7万世帯以上がコンポストを実践することなんてあり得るの?どうやったら、鎌倉中の人たちの意識を高めることが出来るんだろう?そもそも私自身、この施設が良いのか必要なのかどうなのか、勉強不足。もっと知りたい。

いろいろなことを考えている矢先に、鎌倉由比ガ浜在住の豊洲さん(通称チャーリー)さんという男性に会いました。ものすごくゴミ問題に熱心な人で、生ゴミ処理施設をどうするかを早急に市民からも提言しよう!と発破をかけてくれたんです。そこで私たちとしても、とにかく関心がある人たちが集い語り合う場を作ろう、ということで、今回の場を企画。誰でもが親しめるように、決して生ゴミ処理施設反対!というトーンではなく、ゴミを中心として無駄のない暮しをどう進めて行けたらいいか、という柔和なトーンで開催されました。

話を進める上での方法論としては、ワールド・カフェを用いました。アメリカの企業の組織を変えたいという人の中から生まれた大流行の手法で、簡単に言うと、席替えをしながら対話を重ねて行く、それを何ラウンドかやって、みんなとつながっていく、というもの。大学院生の時代からおつきあいのある、吉澤タクさんがこの手の手法にお詳しく、「鎌倉の意思決定プロセスに、もっと積極的に取り入れよう!」と市長にも薦めていたりして、鎌倉、何やらいろいろ面白いことになっています。地域のことは、他人任せにせず、地域の力を活かして解決していくということ。鎌倉、今このうねりがキテますよ!ゴミにしても、エネルギーにしても、運営のやり方にしても。

さて当日は、直前のお誘いだったのにも関わらず、NPOセンターに26人が集結!鎌倉に限らず、葉山や逗子のゴミ問題に詳しい方々も。途中から、市長も参加。

まずチャーリーさんから、鎌倉のゴミ問題についてのミニレクチャーをして頂いた後(鎌倉市のゴミ一人当たりのゴミ排出量は、平成20年 1077グラム/日。新しい生ゴミ処理施設を作らないためには、一人当たり、割り箸1.5膳分を削減すれば良い計算!たったそれだけ)、ワールド・カフェタイム。真ん中に模造紙を置き、自由に落書きをしてOK。対話を深めるためのツールだとか。6つの「島」に別れて、15分間のラウンド、スタート!最初の問いは、「今日はなぜこの場にいらしたのですか?」(この基本的な問いたてが大切)

ホスト役は残って、席替え。ホスト役は次の人たちに、前のラウンドについて概要を共有。そして次の問い「あなたの暮らしで、ゴミについて変えたいこと、行動したいことはなんですか?」で、2ラウンド目、開始。「キエーロ」の普及啓発、燃えるゴミの日を週1日に、鎌倉をプラスチック容器包装をなくすゴミ特区に、ゴミ現状を広める告知、物々交換「くるくる」の開催などなど…. いろいろなアイデアが出ました。

そして3つ目の問い。「10年後、ゴミの問題を超えて鎌倉はどんな町になっているでしょうか?」これでまた15分間の対話。

そして、本日のワールドカフェ:最後の質問。「明日から、私は◯◯します」。というわけで、まだまだ話もヒートアップ!というところで、残念ながら時間がきて会は終了しました。「今日のゴール(獲得目標)が見えなかった。何のための集会だったのか?消化不良感が残った」という厳しいご意見も頂きました。でも「今日は何を決める!」という目標はなかったんです。いろいろな意見があるよね、という多様性を理解し、自分だったら実際どんなプロジェクトのリーダーになれるかな、というようなことをまず漠然とでもいいから、一人一人が考える場にしたいという思いがありました。

参加したみなさんに(1)今日の対話で気づいた事、(2)明日からやること (3)その他意見など、という項目で、書いて頂きました。
いくつか抜粋させて頂きます。

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(1)今日の対話で気づいたこと
・対話は優しく意見交換ができて、楽しい
・話し合う場や人が変わるのは、新鮮。前のテーブルで聞いた事が役立ったり、発展したりして楽しみました。
・ワールドカフェは、ゴミ問題を考えるのにとても良い手法であると感じた

→と言ったように、だいたいの方は、ワールドカフェという手法自体を効果的だととらえたようでした。でもこんな意見も….

・ワールドカフェは特に新しい手法とは感じられなかった。
・ワールド・カフェでは意識のない人でも参加できる方法ですか?
・みなさん良いアイデアをもっておられるが、それをどの様にまとめて形にしていくのか?結構、大変そう。

→ゴミ問題にたいする意見もいろいろ。

・今日の出会いを通じて、ゴミを減らす事を楽しく遊び心をもってやることの必要性を感じました。
・ゴミ削減に積極的に取り組む事は、流行を先取りして発信していく感じでとても楽しい!
・ますます高齢化社会に突入していく鎌倉で、今後、一律に家庭で生ゴミ処理ができるとは思えない。市民に多くを期待するだけでなく、市として10年後、20年後を見据えたゴミ対策を早急に出すべき。生ゴミ処理施設は必要。
・山崎のバイオマス施設は中止すべきかどうか、もっと双方(推進、反対)の意見を聞いてみたい。

→施設の推進、反対派の意見を聞いてもっと勉強したいという思いは私も同じです。どなたかに勉強会の開催をお願いしよう。

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(2)明日からやること
・冷蔵庫の中の食べ残し食品ゼロをめざします
・マイタッパーを持ち歩く
・プラ容器に入った豆腐を買いません
・キエーロを購入する
・自分の住む場所でくるくる市と勉強会を開催したいので、町内会長さんに会いに行くぞ!
・他国や他市町村の事例などにアンテナをはっていきたい。

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(3)意見など
・このような会をまた開いて欲しい。昼間にもっと時間を取って、このような集まりをやってはどうか?
・こういう会に興味のない人をどう巻き込んで行くか。
・くるくるの常設店ができればと良いと思う。
・ゴミ有料化の話が出ているが、観光客の人たちにグリーン税のような形で協力してもらえる方法はないだろうか。グリーンとクリーンを引っかけ、負担してもらったものをゴミ問題の解決と緑地保全に用いてはどうか。その場合、「環境のために良い事をした」という意識をもってもらうのが大事。鎌倉へ来て気分が良くなったと感じてもらうと成功。車の規制とゴミ問題は、10年後の鎌倉を示す大事なキーポイント。

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というわけで、開催から少し時間がたってしまい煩雑なまとめになってしまいましたが、ゴミと無縁な生活をしている人はいない。だから夢中になる人も多い。市長も3ヶ月以内に代替案を見つける、と公言している。今こそワールドカフェのような手法を用いて、クリエイティブなゴミゼロ・アクションプランを市民力で作って行こう!と、私も参加者も勢いがついたキックオフミーティングになったかなぁと思います。ご参加下さった方々、ありがとうございました!

感想に「政治の仕事はあまり関心のない人にどう動機付けしてもらうかだと思います」と書いていらっしゃる方がいましたが、本当にその通り。だからこそ、クリエイティブが求められているからやりがいがあるし、面白い!市長は9月1日の市議会で「ゴミを施設で一極集中処理するのでなく、市民や事業者、地域単位での処理を考えている」と代替案の方向性を明らかにしています。これをどう進めて行くのか、9月末か10月にはまた同様の会を開き、具体的なアクション・プランに結びつけて行きたいと考えています。このブログでもお知らせしますので、是非一緒にゴミゼロ=ライフスタイルの見直し。一緒にしていきましょう!