ソーラー住宅:ヴォバーン地区

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今日は、ソーラー住宅が多く見られるといういうVauban(ヴォバーン)地区に行ってきました。ホテルのある市の中心から駅前の大通りを南へ、自転車だと15分で行けます。ツーリスト・インフォメーションでもらえる「ソーラーシティ・マップ」という小冊子はソーラー関連の見学できる施設が明記されているので、参考にすると便利です。

Vauban地区は近代的でカラフルなアパートメントの棟が立ち並ぶ、わりとこじんまりした新興住宅地です。人口3000人だそうで、すれ違う人や街の雰囲気はどこかヒッピー・テイストを感じさせます。比較的大きく作られたベランダには、植物やティーテーブルが置かれていたり、ハンモックがつるされていたりして、ここに住む人たちのライフスタイルを感じさせます。

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よく見ると、ところどころの屋根にソーラーパネルが取り付けられています。道で話しかけたおじさんが親切にもご自宅まで案内してくれて、お話を聞かせてくれました。

「Vaubanでソーラーパネルを取り付けている家は40%ぐらい。例えば15の家族とか仲間が集まって、ソーラーパネルの取り付けに一緒に投資して、余剰電力ができたら売る、という取り組みをしているよ。でもパネルがついていない家も、太陽熱のパッシブ利用(アクティブ利用に反して)といって、太陽熱を温水や保温に使えるように家がデザインされているので、電気代も以前と比べて、格段に下がったよ。Vaubanは子供がいる家族が多くって、みんな下の名前で呼び合うフレンドリーないい雰囲気だよ。」

他に出会った住民の人たちも、「自然のエネルギーはただだし、みんなで使えるからね。あまった電力は業者が買い取ってくれて、年に数百ユーロにはなるよ。太陽と生活するのは気持ちいいよね!」と、満足げな様子。フライブルクはドイツでもっとも日照時間が長い都市なので、さんさんと降り注ぐ太陽光を利用しない手はない、といった感じです。

チェルノブイリ原発事故がおきた1986年に、フライブルクの市議会では、1)省エネルギー(建造物断熱など)、2)再生可能エネルギー(ソーラーエネルギーが基本)、3)効率の高いテクノロジー(コージェネシステム)の3点を考慮したエネルギーコンセプトを可決しています。その一つの取り組みがVauban地区で、個人が環境に配慮した家に住み、かつ電力の供給者にもなるためにはどのような方法が望ましいのかを探求するために、市がさまざまなサポートや実験をしているのです。

日本では、先日原発事故で4人の方が亡くなったというニュースを聞きましたが、ドイツは、古くなった順番から原発を徐々に廃止していくことを既に決定しています。ドイツ全体の太陽光発電の出力は2003年で、350メガワットですが、運転者のほとんどが個人やグループだそうです。日本でもフライブルクのVauban地区のように重点モデル地域を作って、自然エネルギーの市民の利用や生産に結びつけて行く、ということも可能ではないかと思います。