私の中にいる4人の女性:月経サイクル

女性としての自分の体のこと、どれくらい知っているだろか?43歳の私は、この歳になるまで健康にもほぼ恵まれ、あまり深く意識せずに生きてきた。というか、ありがたいことに、生きてこれました。 でも生理のこと、女性器のこと、命を産み育てるエネルギーのこと、、、など知れば知るほどとても深く面白くて、特にセクシャリティーのことについて今の私の知見をまとめた、「深い愛に気づく 女性のためのヒーリング」という本も出版したほどですが、

今、住んでいるコスタリカのノサラという街では、Goddess(ゴッデス、女神)、Divine Feminine Energy(デヴァイン、神々しい女性のエネルギー)というような言葉をよく聞き、ヨガやメディテーションをふくめて、さまざまなヒーリング・アーツを実践している人が多くて、社会の見方や自分自身の捉え方にしばられずに、女性性を解放していこう、女性としての自分にもっと近づこうと、各種ワークや広める活動をしている女性の友達がたくさんいます。(だから私は日本でいう「フェミニズム」という言葉にまとわりつく、硬くてちょっと怖いようなイメージは、完全に払拭されました)

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さて。コスタリカ人のバネッサは、20歳の時に自分がもらい子だったことを打ち明けられて、恥ずかしいと思ったり、侮辱されたりといった経験を通して、自分とは誰か、女性とは母とは、という自己探求を続けてきた大切な友人。

今では各地で女性性をテーマとしたワークショップを開催したり、全世界が同じ時刻に子宮エネルギーを高める「子宮瞑想」というグローバルなムーヴメントの中心的人物でもあります。

私はここにきて、去年ランソウノウシュが見つかったり、生理が不順になったりと、、、歳もあって体の不調和音も聞こえるようになり、自分の体のこと、全然知らないなぁ〜女性としての自分ってあんまり考えたことなかったなぁ〜とちょっと反省して、勉強させてもらってます。

探求してみると!それはそれはとても面白く深く美しい世界で、コアの自分とどんどんつながっていくというか、こんなこと教えてもらわなかったよなー(というか社会や教育の逆?)と思ったり。

例えば、生理の話。 私は生理が来た時、母親がちょっと神妙な顔つきで、あぁ、きたのね、じゃぁこうするのよ、とテキパキとあまり感情を出さずに対応された気がする。ちょろっとお赤飯も食べたかもしれない。でもわりと何もそのことについては話さない、という感じだった。

カナダ人の友達のナトリシュカの家では、姉妹3人いるのだけれど、それぞれ生理が来るとお祝いをして、聖なる儀式をしたそう。血を大地に流し、次の命の活力に生かすというしきたりもいろいろな文化や国で行なわれている。でもなんとなく社会では、汚らわしいもの、私たち女性でさえ、厄介なものという認識がないだろうか?

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ヴァネッサは、「私たちの中には4人の女性がいる」という名のワークショップの中で、女性のそれぞれのサイクルの特徴を教えてくれた。これは春夏秋冬ともつながっているし、月の満ち欠けとも深い関係がある。こういう特徴を知っているだけで、自分のことをよく理解できるし、付き合いや仕事場にだって活かせる。

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私の中にいる4人の女性:月経サイクルを知る

★Pre-Ovulation THE VIRGIN 前排卵  春 1〜6日

この時期は、エストロジンが増えて、外に向かった活力や野心が高まる時期。順序だててアクション・プランを考えたり、論理的な思考も冴える。何ごとにも限界がないように感じられ、独立した女性として美しくリーダーシップも発揮する。だから新しいプロジェクトを始めるのにも、もってこいの時。ただしコミットし過ぎることに注意!後々、あぁーあんなこと約束しなければ良かった、、、とならないように慎重に。妊娠せずにセックスが楽しめ、前向きむエネルギーが満ち溢れる時でもある。

★Ovulation THE MOTHER 排卵 夏 満月 7〜13日

母性のエネルギー、女性らしい優しいおおらかなエネルギーが高まる時。まわりの人との協調や共有することを重んじたり、心から手を差し伸べて誰かをサポートしたり、つながりを大切にした包み込むような大きな愛のエネルギーに満たされる時。

★Pre-menstural THE ENCHANTRESS 月経前 秋 14〜20日

意識がいろいろなところに飛んでゆき、集中力はなくなり、心が不安定になる時もである。一方、刺激に敏感になり、Thin outside of the box! 型にはまらないクリエイティブでクレイジーなアイデアも生まれる。「生理前の女は、扱いにくい」と社会で認識されているかもしれないけれど、実は素晴らしく多感で、感情が美しく多彩な時期でもある。絵を描いたり、ゆっくりお風呂につかったり、やりたいことをやって感情を落ち着かせるのも良い。

★Menstual THE HOG 月経 冬 21〜28日

この時期は、イマジネーションや智慧、神々しいエネルギーが満ちる時。直観力も冴え、内なる意識への感覚もとぎすまされるので、将来を夢みて計画を練ったり、精神性を高める活動をするのに適している。生理の終わりのころから少しずつエストロゲンが高まり始め、集中力や決断力も増してくる。

日本語でこんなサイトも参考になりました。

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日本でもウィメンズ・セレモニーを実施している友人がいたり、「レッド・テント」という言葉も聞かれるようになったけれど、こういう意識をもっと性教育でも広めていって、生理というものが、女性を女性たらしめる素晴らしいエネルギーのあらわれの一つであり、今の自分の体や心を深く知ることで、バランスのとれた女性らしい人生が送れると思うのです。

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こんな風にして、春夏秋冬、どの時期にいるかがわかるように、ワークショップの参加者は色違いのお花を髪につけるという工夫も。そうすれば、「あの人は今、秋の時期だから、サポートしてあげよう」とほかの女のひとたちにも意識が広まっていく。

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すごく面白いことに(単なる偶然かもしれないけれど、偶然も必然!)、このことを意識していたら、おやまぁ、長らく不順だった生理が正常の周期に戻りましたとさ!思い込みだけかもしれないけれど、思い込みも立派なエネルギーです。少しの意識でこんなに変わるものか、とびっくり。

そして周期とその時々の自分の精神状態を確認するだけで、これまでよりスムーズに物事が進む気がするから、とても面白いのです。まわりには「来週、あなたは春の時期になるから、テキパキモードになるでしょ。プロジェクトの計画ミーティングはその時にしましょう」なんて気を使ってくれる女友達も多いから、助かっています!こういう気遣い、女性を支える意識が、日常のことになったら、いいなぁ〜。

▲(おまけ)更年期障害について

ヴァネッサのワークショップで少しだけ触れたのだけれど、日本でも海外でも更年期障害というのは厄介なもので、辛い人もいて、、、という話ばかり聞くけれど、実は「新しい自由」を獲得できる女性の人生の上での最高のフェーズでもある!というのも、上記の月経サイクル(春夏秋冬)のどこにでも、その時々のニーズに応じて、自由自在に行けるようになるから。なるほど、歳をとるのは悪くない!さらに自由に羽ばたける!

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