断食＝心と体とマインドの大掃除

以前から、断食は好きで、何度かやっていたのだけれど、今回、京都からコスタリカにやってきて３ヶ月ここで過ごす環境に変わったタイミングで、断食をまた決行しました。今回は５日間の断食。結論からいうと、また断食に惚れ直した！というぐらい、断食ってすごいパワだなぁーと実感しています。簡単で、効果があり、本質的。これが三つ揃っている健康法って、好きだなぁー。

心も体もマインドも健康になりたければ、断食、超おすすめ！ということで、以下、私の５日間断食ルポです。

断食の方法

断食は、本当に色々な方法があります。一食抜くのも断食、一日抜くのも断食、数日抜いたり、１週間に一日断食、時には一週間、それ以上する方もいるでしょう。「プチ断食」という言葉も聞かれるけれど、決められた定義はなさそうですね。「ちょっと食べ過ぎだな」「食生活リセットしたいな」「ダイエットしよう」「意識をクリアにしよう」などなど、その都度、自分の体と心とマインドに聴いて、必要に応じて実践するのが一番です。

今回、私がやったのは、「予備食２日＋断食４−５日（水とココナッツウォーター）＋回復食３日」というコース。激しい運動の予定や、外食の予定がなく、普段の生活が過ごせる１０日間ぐらいの日程があれば、誰でもどこでもできます。子どもや家族がいても、彼らにご飯を作ってあげたり、一緒に食卓を囲んでいたりしても、大丈夫。「断食しよう」と決めれば、他の人が食べていても、さほど気にならないものです。確かに頭は、「あぁー食べたい」と思うかもしれないけれど、身体的には、数日食べないからって、なんてことないんですね。

断食は、食事を抜いている時だけではなく、その前（予備食）と後（回復食）がとても大事です。とは知っていつつも、今回の予備食は、前々日から、少しずつ食事の量を減らしたぐらいで、大したことはしませんでした。元々、肉なし、脂ぽいものは食べない、砂糖もほとんどとらないので、わりと健康的な食生活だから、そこまでシフトする必要がなかったことはあります。前日の夜は、ご飯とブロッコリーを柔らかく煮て、午後６時までに夕飯を終えました。

断食１日目：断食スタート！今回は、水とココナッツウォーターの断食です。 断食は、１日目が一番、きついと言われるんですね。でもそれはほとんどが「あぁー食べちゃいけないんだ」と言う精神的なものからきています。私は慣れているからか、特段、何ら日常と変わりなく、なんなくやり過ごしました。ヨガをやったり、仕事も普通にしたり、友達と会って話したり。好調のスタートです！

気分はすこぶる良し。普段の生活も、難なくこなせます。でもオナラが臭い！ゲップが多く出る！口臭がクサイ！いやぁー これには参りますね。今回の断食はこれが、ずっと顕著でした。一説によると、好転反応だとする説もあるし、お腹の中が酸性に傾いている証拠と言う人もいるし、消化酵素が出ても分解するものがないのでガスになって出てきていると言う人もいるし、正体は分からないのだけれど、かなり多くの断食実践者が経験する、普通のことのようです。今回、この方のサイトに大変、お世話になりました。かなり硬派で、いい感じです！次回は、レモンウォーター断食、してみようかな、と思いました。

この日は、本当はキャンプするはずだったのだけれど、友達の生まれたての赤ちゃんを拝みに行ったら、そのまま泊まって行きなよーとお誘いを受けて、滞在させて頂くことに。集まった友人たちはカレーを御馳走になっていたけれど、私は一人、ココナッツウォーターを頂いていました。この日は何と言っても、赤ちゃんの生きるパワーを頂いた感じだなぁー！赤ちゃんはお母さんのおっぱいだけで育っているんだもの。すごいですよね。

そして相変わらず、おなら、ゲップ、口臭がすごい、、、。これには閉口しますね。あと口の中がネバネバする感じがして、アーユルヴェーダ式の舌洗浄ツールできれいにしました。疲れは一切なく、夜は目が冴えて、寝れない感じ。

滞在先の友人が、なんと断食オタクだと分かり！YouTube用にインタビューさせてもらったりして、断食話しで盛り上がりました。彼も断食歴が長く、調子が悪くなったり、ちょっと自分の生活をリセットしたり、怪我をしたりした時に断食をするそう。この時に聴いた、Intermitten Fasting（断続的断食）と言うのがとても面白く、これから取り入れていこうと思ってる次第。できたビデオはこちらでどうぞ！

体調は良好。お腹がすいた感じは一切なく、精神的にも落ち着いて、意識もクリアな感じ。ただ、相変わらず、ゲップやおならは出ます。おならは臭くなくなったから、周りに誰かがいても一安心〜！

あと数日間、断食を続けるとゲップもおさまると知り、実践したかったのだけれど、ちょっと疲れたなぁと感じる時もあり、夜になってからフラッとして、貧血気味にもなったので（もともとかなりの低血圧です）、明日からは食べようと決めました。

早朝、スッキリと起きて海に行き、バナナを頂きました！（ビデオを見てくださいね）そのバナナのまぁ、美味しいこと！本当、全身バナナになった気分！朝の光も浴びて、全身の細胞が生き返った気分。心も落ち着き、頭も冴えて、体も軽くなったと言うわけで、今回の断食も大成功でした！

さて、そして回復食：五日目の夜に頂いたのは、ジャガイモと人参と玉ねぎをクタクタに煮たスープ。次の朝昼にフルーツ、夜にこのスープをさらにもう一日、続けました。そして今、断食明けて３日目ですが、それ以外にキノア、玄米、アーモンドバター、ごまペースト、ブロッコリーなどを食事に取り入れ始めています。

断食の効果は、色々なウェブサイトを探ってみると詳しいですが、実践した私が感じているメリットはこんなことです。

断食が脳に与えるいい影響は、色々なところで言われています。断食を行なうと、体のエネルギー源が糖質から脂質に代わりますが、この脂質をケトン体といい、これを脳細胞は効率的に代謝できるため、脳が活性化される、と言われています（ただケトン体が増えすぎるのは、人体に悪影響と言う説も）。断食をすると、味覚はもちろんのこと、触覚、視覚などの感覚が冴える、意識がクリアになって仕事がはかどると言う方も多いですよね。私も断食すると、いつも頭がクリアになるのを感じるし、断食中／後にヨガをすると、いつもより集中力が高まり、もっと体の内側に入っていけるのを感じます。仕事の効率や集中力も高まり、瞑想も深くなるし、いいことばかり！

断食には、なんとうつ病にもいいと言う結果もあるんですね。全体的なムードが高まる、爽快感が高まる、心が軽くなる、ハートがオープンになって優しくおおらかな人間になれる。何だかそんな感じもします。これは意識が冴えたり、体が軽くなったりする相乗効果でもあるのかな？

断食が体に与える影響に関しては、色々な研究結果が出てきていますが、断食の効果として、これを挙げる人が一番、多いんじゃないかな。普段、私たちは消化に８０％ものエネルギーを使っていると言います。それが一時的に腸の働きが完全休業することにより、他のことにエネルギーが使えるようになるんですね。余ったエネルギーは、免疫力を高めるために使われるとする説もあり、だから風邪が治ったり、傷が治ったり、体調不調も改善されると言う話も。とにかくエネルギーがたくさんあって、睡眠時間が少なくても元気があるのには、いつも驚かされます。

これに異論を唱える人はいないと思いますが、断食にはダイエットやデトックス効果もあり、全身の細胞がリフレッシュする感じは本当に嬉しい。私はダイエット目的に断食するわけではないけれど、全身がひとまわり小さくなり、身体が軽くなるのは、最高の気分！

これは思ってもいない、嬉しいメリットですね。食事のことを考えなくていいし、調理したり、食べに行ったりする時間が必要ないので、一日のうちで、余分な時間ができるんです。「次、何食べよう」と考えている周りの家族や友達がかわいそうなぐらい！普通、一日三食とっている人が多く、それだけ考えても、結構な労力と時間、それにお金も消費していますよね。断食って、それに比べて、何と安上がりな効果的な健康法なんでしょうー！

断食明けに食べたバナナの何と美味しかったことか！そして今でも、一口一口、食べ物をいただくたびに、（なるべく）ゆっくりよく噛んで、次の食べ物を口に入れるまでお箸やフォークはお皿の上において、おしゃべりに気を取られず、感謝していただくようにしています。すると本当に少食で満腹になるし、だからと言ってエネルギーが下がることなく、とても燃費がよくなるのを実感します。慢性化した食生活のリセットのためにも、断食は最適です。

You are what you eat. 上記のたくさんのベネフィットを感じていたいし、食べ物に対する冴えた感覚を持続させたいので、一日16時間食べないと言う「断続的断食」をこれから続けてみようと思っています。飽食や過食の時代、一日でも一食でも、１週間に一日でも食を抜く。もうちょっと深く感覚やライフスタイルを変容させたい方は（もちろん心や体やマインドが健康な上、無理しない程度に）、長めの断食。おすすめですよ！